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2011年3月14日

震災地で取り残された犬

震災の現地の様々な映像が流れてきて、特に人のつながり、家族の大切さにふれたシーンは泣けてきます。

その中でも、涙のとまらないシーンがありました。

逃げ遅れたワンちゃんのシーンです。
首輪をつけているので飼い犬です。

大型犬のため避難所に連れて行けなかったのか、それとも家族は流されてしまいかろうじて生き延びたのか...

本来は大切に育てられていたであろうそのワンちゃんは、ドロドロの真っ黒になりながら取材陣の方に寄ってきました。
そこで、何かをねだるのかと思っていたら、クルッと元いた場所に戻っていきました。

そこには、動かかなくなったもう一匹のワンちゃんが。
そのワンちゃんの前に立ちはだかり、右前脚をあげて、そのワンちゃんをかばいながら、まるで「この子に手を出すな!」と取材陣に言っているようです。

そのシーンでも泣けてきましたが、もう亡くなったと思っていたワンちゃんがゆっくり動き始めました。
かなり衰弱していましたが生きていました。

さきほどのワンちゃんは、その弱ったワンちゃんをなめながら必死の介抱を続けていました。

ワンちゃんといえども、大切なそれぞれの命。
ましてや、家族同然に暮らしていて、癒してもらい、心の支えになっている人も多いと思います。

ただ、どうしても災害の場合は人命救助が優先されます。
あの、2匹のワンちゃんが、生きていること、そしてなんとか家族と再会してほしいと願ってやみません。

ちなみに、よこでパオパオは「スカーピー」といびきをかきながら寝ていました。
かみさんは「まったく! 少しは苦労を知りなさい!」と温室育ちのうちの箱入り娘に怒っていましたが、一切無視でした。