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2012年9月25日

「決めずに迷走」と「決めてから迷走」

行動を起こすとき、大切なことは、まず「何かを決める」事だと思います。
「決める」というということは、必ず目標を決めなければならないというものではないと考えています。
「今は試行錯誤をする時期だと決める」「今はやりたいことを探す時期だと決める」...。
極端なことを言えば、今しばらくは「迷走する時期だと決める」ことも「決める」事だと思います。

では、「決めずに迷走」するのと、「決めてから迷走」するのでは何が違うのでしょうか?
「決めずに迷走」と「決めてから迷走」の違いは、自分の意思に反して迷走させられているのか、それとも、自分の意志で迷走しているかの違いです。

「決めずに迷走」する場合は、なんとなく迷走してしまった状態で、それで悩み、結果何も見いだせないというのは、非常に精神的な負担が大きいです。

しかし、「決めてから迷走」するのは、試行錯誤とも言えます。
例えば、半年は迷走し、その体験を自分に活かしていくのであれば、その間は試行錯誤に集中できます。
試行錯誤と言えば、厳密には迷走ではないかもしれませんが、何をしていいのかわからない状態なので、私は「迷走」だと思っています。

自分は、事業を立ち上げた時、「決めずに迷走」している状態でした。
何をやっていいのかわからず、当然、いろいろな事が思うようにいかず、精神的に厳しいものがありました。
自分の事業は「こうありたい」と思っているのに、現実とのギャップが大きすぎて心がついてこないのです。

しかし、「まず、人に会いなさい」と言うアドバイスを頂いてから、相変わらず事業としては迷走してましたが、「今は迷走する時期」だと決めることができました。
それで、自分のために役立つかわからないことを、お金と時間を使って、すごくたくさんしました。
将来役に立つかわからないお金と時間の使い方は、普通は不安になります。

しかし、「今は迷走する時期」だと決めたことが、不安をかなり減らしてくれました。
当時の「決めてから迷走」での出来事が、今の事業にいろいろと活きています。
もちろん、無駄に終わったものもたくさんあるかもしれないです。
しかし、その経験も含めて、今の自分があります。

人生は、先は何があるかわかりません。
どうせ迷走するのであれば、迷走させられるより、自分の意志で迷走した方がよいと思います。