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ポイント:ブログ、商売、人柄、人そのもの、更新し易い、ネット波及、双方向、RSS、検索エンジン、コメント、トラックバック

ブログを商売に役立てる


ブログって商売に役立つの?

 ブログを商売に役立てることをテーマに講演、講習会が続いており、少し頭の整理をしてみたいと思います。

 ブログを商売で役立てるというテーマは色々な切り口での話があると思います。なぜブログが商売に役立つのか?と聞かれた時、私はブログは「その人そのもの」を表すからと答えています。

 その理由としては、ブログは頻繁に記事を更新するのが普通です。ブログの主役(メインコンテンツ)は文章です。そして文章というものは、その人の人柄を強くあらわしたものになるのが普通です。過去からずっと書き続けた文章からは、その人の人生がみえるのです。ほんの数ヶ月に数回記事が投稿してあるブログでは、人柄は表れません。そのようなブログは人柄を取り繕うことができのです。

 しかし、毎日書き続けているようなブログでは、人柄を取り繕うにはおのずと限界があります。そして、書きためた文章つまりブログの記事はその人そのものを表すと言えるのです。

 商売とは少し違った話になりますが、最近では多くの学生がブログを書いています。その学生を採用する企業側は履歴書ではなく、ブログを読むという話を以前聞いたことがあります。1枚の履歴書は自分を取り繕うことができますが、ブログではそれができないとの考えにもとづいているようです。

 ブログ登場前のWebサイトは更新作業が大変でしたが、ブログはお手軽に記事の更新ができます。つまり、毎日、自分の気持ちや考えを書きためるのにとても便利な道具といえるのです。ブログにはいろいろな商売に役立つ仕組みがあります。ただ、最初にブログが多くの人に受け入れられた「更新のし易さ」が、ブログが商売に役立つ大きな理由だと思います。

 逆の言い方をすれば、ブログの様々な仕組みを知らない人でも、更新のし易さが気に入って、文章を書き続けた人はそれが「商売に役立つ」といえるのです。

商売の成功の秘訣とは

 では、少し視点を変えて商売の成功の秘訣とはなんでしょう? 私のような若造が商売成功の秘訣を語るのはおこがましいですが、私は、商売成功の秘訣は…

・・・という当たり前の2点だと考えています。ネットショップのような人と人が直接会わないバーチャルな世界では、このような人の温かみを表現するのは難しいといわれています。その「ヒトの温かみ表現」を苦労しながら、うまく表現できたサイトが多く成功しているのも事実です。

 ブログは「その人そのもの」という考えからすると「安心・信頼できる売り手の人柄」を表すことができる道具と言えます。

 よく、「ブログは双方向性の充実により顧客とのコミュニケーションが充実し、売り手と買い手の壁が取り除かれる」という表現があります。これは正しいです。これで成功している例をよく見ることがあります。

 ただ、コミュニケーションが始める前に「その人とコミュニケーションを取りたいな」と思ってもらう必要があります。それが、ブログの書き手の人柄だと考えます。商品からそのブログにたどり着くか、ブログの書き手の人柄からブログにたどり着くかはわかりません。しかし、その後のコミュニケーションをとりたいという気持ちは、「誠実・信頼できるその人の文章」であったり、「親切・誠実な商品説明」から生まれると思います。そして読み手のコミュニケーションをとりたいという気持ちが「商売の成功の秘訣」になっていくと考えます。

他にも商売に役立つ仕組みがたくさん

 今回は非常に狭い視点で「更新のし易さ」というものからブログが商売に役立つ理由を考えてみました。ブログには他にも「商売に役立つ仕組み」がたくさんあります。

 よく、私が言っていることはブログの機能的な視点で「検索エンジンとの相性の良さ」「RSSによる更新状況がリアルタイムに把握可能」という「ネット波及の大きさ」、そして「トラックバック、コメント機能」といった「双方向性の充実」というものがあります。

 「ネット波及の大きさ」の大きさは商売の視点で言えば「広がる人脈と口コミ」「目立つ店舗の演出」といえると思います。もうひとつの「双方向性の充実」を商売の視点で言えば「顧客との永続的関係による顧客満足の実現」になると思います。

 ブログはいろいろ商売に役立ちそうです。講演では、ここら辺もしっかり話したいなと思っています。

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2006年06月19日 宿澤直正


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