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ポイント:スマホを紛失した時の対策、パスコードの設定、リモートワイプの実施、iPhoneを探す、ローカルワイプの設定

万が一スマホを紛失した時の対策

本コラム「万が一スマホを紛失した時の対策」は2014年9月26日中部経済新聞「ナビゲーター」に掲載されました内容に一部加筆・修正したものです。


まずはパスコードの設定

便利なスマートフォンですが、業務利用の場合のリスクのひとつは紛失・盗難からの情報漏洩です。スマートフォンは紛失・盗難した時点で情報漏洩したとされるので、その対策は必須です。三つほど紹介したいと思います。

まずはパスコードの設定です。パスコードとはスマートフォンを使う際に入力する4桁の数字やパターンのことです。このパスコードを正しく入力しない限りは操作ができないので、最も基本的な対策です。

ただし、パスコードも絶対ではありません。例えばパスコードを入力する際にタッチパネルに指紋の跡がつき、そこからパスコードを推測されてしまう場合があります。他の対策と組み合わせることをお勧めします。

リモートワイプの実施

次はリモートワイプの実施です。ワイプとは“ワイパー(拭き取る)”からきており「消す」という意味です。リモートワイプはその名の通り「遠隔地から消す」ということです。つまり紛失・盗難に気付いた場合、通信回線を経由して中身を消去します。すべてのデータが消えるので痛みも伴いますが重要な情報が漏洩することはありません。

iPhoneの場合は「iPhoneを探す」、Andorid端末はGooglePlayの「Andoridデバイスマネージャー」からリモートワイプを実行できます。仕組みはサービスを立ち上げると地図が表示され、その上にGPSを使ってスマートフォンの現在位置が表示されます。

この段階で自分の「うっかり」に気付いて見つかればよいのですが、本当に盗難にあった場合は、意を決しリモートワイプを実行します。ただ、リモートワイプは電波が届かなかったり、通信ができない場合には実行ができません。そこでもうひとつの対策を紹介します。

ローカルワイプの設定

それがローカルワイプの設定です。例えばスマートフォンを盗んだ犯人は、使える状態にするためにパスコードを解除する行動に出ます。その際にでたらめに入力したパスコードの間違いが一定の回数を越えたら自動的に中身を消去する機能です。犯人の手元(ローカル)で中身を消去してしまうのです。パスコードの設定が必須ですが、悪意を持ってパスコードを解除しようとしている犯人には有効です。

] iPhoneの場合は、標準機能でローカルワイプの設定ができます。[パスコードロック]の画面で [データの消去]をオンにすれば、10回パスコードを間違えたら自動的に中身を消去してくれます。Androidの場合は、まだ標準機能としては提供されていないようですが、有償のGoogleのビジネス向けサービスであるGoogleApps for Businessを利用すれば実現可能です。

スマートフォンはその便利さゆえに急速に普及しています。その分、リスク対策が追い付いていないのが現状です。これからも継続して情報提供していきたいと考えます。

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2014年10月14日 9/26寄稿へ加筆・修正


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