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ポイント:レビューの悩み、レビューに時間がかかり終わらない、表面上の欠陥しか見つからない、指摘された欠陥の修正漏れが発生

レビューを行う際の3つのポイント(2)〜技法


レビューを行う際の3つのポイントとは

前回のコラムの続きです。 レビューをうまく行うために考えるべきポイントは3つあると考えています。 これはレビュー研修の最初に必ず話ことで、一つは「視点」、一つは「技法」、一つは「意識」です。 コラムを三回に分けて、それぞれを考えています。

二回目は、レビューを行う「技法」について考えてみます。 コンサルや研修でも最も受講者のみなさんが関心が高い部分です。 今回はコンサルや研修でよく聞く悩みを「技法」でどう解決するかを考えてみます。

レビューに時間がかかり終わらない

もっとも数の多い悩みだと思います。 様々な複合的な原因が考えられますが、最大の原因は「レビューの場が問題解決の場に転化している」というものです。

レビューは「成果物の欠陥」を指摘する場です。 ただ、欠陥が指摘されると問題解決したくなるのが人間の性です。

ただ、レビューに集まっている大人数で「あーでもない、こーでもない」と議論していると時間はどんどんすぎ、レビューが最後までいかずに断念ということになってしまします。 レビューで指摘された欠陥の解決をするのは誰でしょうか? それは成果物の作成者(レビューイ)です。 指摘は指摘、解決は解決と明確に分けることでレビューを効率よく進めることができます。

その他にも「レビューの場が問題解決の場に転化している」の他にも「レビューの場が仕様説明の場に転化している」という状況も多いです。 レビュー前の「概要説明」「事前準備(事前チェック)」というプロセスがとても大切になります。

現実はそんなに理想通りにいかず、「問題解決の場」「仕様説明の場」に転化してしまうこともあるかもしれません。 その場合は、議論の時間を明確に決めるなど管理された状態で「問題解決」「仕様説明」を行うとよいでしょう。 無秩序にレビューの場が「問題解決」「仕様説明」になってしまった場合、それはもはやレビューとは言えないです。

表面上の欠陥しか見つからない

これも多い悩みです。 「誤字脱字」「見ればすぐにわかる些細な間違い」ばかりが指摘されるレビューは問題レビューです。

例えばレビュー技法のひとつである「インスペクション」では「誤字脱字」は発見しても指摘を行いません。 課題記録票に記述して、レビュー後に成果物の作成者(レビューイ)に渡すだけです。 つまり「誤字脱字」レベルでみんなの貴重な時間であるレビューミーティングを止めてくれるなということだと思います。

ただもっと根本的に留意すべき事があります。 それは「レビューミーティングの事前準備の過程で軽い欠陥はなくしておく」ということです。 誤字脱字はもちろんですが、一人でも見つけられるような簡単な欠陥はなくしておくことが大切です。

レビューミーティングの際に軽い欠陥がたくさん残っているとすると、指摘者(レビューア)はどうしても見つけやすい軽い欠陥を指摘する傾向になります。 その結果、軽い欠陥を見つけているうちに時間切れになってしまう…ということがあります。 レビューミーティングの前に軽い欠陥をなくしておくことが、レビューミーティングで深い欠陥にたどり着く近道だと考えます。

指摘された欠陥の修正漏れが発生

指摘された欠陥の修正漏れが発生してしまう話もよく聞きます。 この場合の多くは原因は、レビューが終了したらそのまま解散…という状況が多いようです。 レビューが終了時に今後の確認を行うことはとても大切で、通常の会議と同じです。 特にインスペクションの場合は「フォローアップ担当者」を決めることが明示されています。

作成者の判断のみで修正を終わらせるのではなく、フォローアップ担当者が確認を行ってOKがでたら終了です。 言われてみれば当たり前のことですが大事なことです。

レビューには様々な技法が存在します。 ほんの一部を紹介いたしましたが、また随時紹介していきたいと思います。

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2015年03月02日 宿澤直正


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