ポイント:リモートメンテナンス、LAN、Ultr@VNC、WAN、ダイナミックDNSサービス
現在、私の自宅には5台のパソコンがある。それぞれ違うOSで動いており、ソフトウェアや周辺機器の動作確認に使っている。5台のパソコンはデスクトップ3台は仕事部屋に有線LANで接続されている。2台のノートパソコンはべつの部屋に持っていって作業したりしている。例えば、仕事部屋の1台のパソコンで時間のかかるバッチ処理を流したまま、居間のノートパソコンでワープロを打つことがよくある。バッチ処理を何本も動かさないといけない場合などは、仕事部屋と居間を行ったり来たりして大変面倒である。仕事部屋にノートパソコンを持っていけばよいと言われればそれまでだが、仕事部屋はケーブルがスパゲティ状態になっており、また、狭いので、これ以上パソコンを持ち込みたくないのが正直な気持ちである。
こんなときに便利なのがリモートメンテナンスのソフトである。様々なリモートメンテナンスソフトがフリーソフトであるが、私はUltr@VNCというソフトを使っている。以前VNCというソフトを使っていたが、やはりリモートメンテナンスということで、反応が鈍く若干の不満を持っていた。ところが、Windows2000版、WindowsXP版のUltr@VNCは専用ドライバをインストールするとビデオドライバから直接情報を受け取ることで、極めてスムーズに反応するようになる。リモート画面が表示されているUltr@VNCを最大表示にすると、リモート先のデスクトップ画面全面表示され、一瞬リモートで操作していることを忘れてしまいそうになる。LAN環境のリモートメンテナンスならば、これで十分であろう。
Ultr@VNC
ただ、会社のマシン、もしくは友人宅のマシンといったWAN環境でつながったマシン同士のリモートメンテナンスはこうはいかない。なぜなら、リモートメンテナンスをする場合は接続先を指定する際に固定IPアドレスを指定しなければならない。しかし、通常はIPアドレスをプロバイダが接続のたびに振り直してしまうため、IPアドレスが指定できない。その結果、接続先が指定できず、リモートメンテナンスのための接続が出来ないのである。
そこで便利なサービスがある。メルコグループの株式会社バッファローが実施しているバッファロー・ダイナミックDNSサービスである。リモートアクセスモデルのエア・ステーションがあれば、年額3780円(2004年12月点)でこのサービスに加入すれば、先ほど固定されないといったIPアドレスをURLに変換してくれるので、リモートメンテナンスが可能となる。リモートアクセスモデルのエア・ステーションが必要なのでまだ実際に試していないが、これができれば、トラブルが発生しても、現場に出向くことなく解決できる場合が増えると思われる。まず、自分で試して、よければお客さんに提案したいと思う。
2004年12月13日 宿澤直正 記
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