「大原簿記情報医療専門学校」で、業界セミナーとして「実際のSEの仕事って何だろう?」について講演をしてきました。

2コマでの講演ですが、今年で4年目で毎年楽しみにしています。 
自分自身のSE時代の話、失敗談、当地区のIT状況などを話させていただきました。

大原簿記専門学校では、自分自身も数年ほど「中小企業診断士コース」の「経営情報システム」を担当していたこともあり、懐かしい教壇にたちました。

若い人たちに自分の体験を伝えること、今の自分の中ではとても大切だと思っています。
自分の「ちっちゃなノウハウ」、役立ててくれる人が一人でもいてくれると嬉しいですね。

少し生徒さんに話を伺ったところ「教科書に書いてある外部設計やアジャイル開発とかが実務でも使われるのですね」という意見がありました。
確かに、「数学」とか「物理」とかの科目の知識は、日常生活で使うことは少ないかもしれません。

しかし「情報」に関しては、実務から生まれた科目とも言えるので、仕事ですぐに役に立ちます。
それに気付いてもらえただけでもよいかもしれないですね。

特に「アジャイル開発」に関して印象に残ったとの話がありました。

アジャイ開発はの説明は「チーム主導で設計・実装・デプロイを短期間に繰り返してユーザーが得た価値を学習し適応する、すなわちトライアルアンドエラーで開発が行われる」になります。

しかし、こういった定義よりも、実務的に大切なのは、このプロジェクトは「ウォーターフォール」がよいのか「アジャイル開発」がよいかの判断だと思っています。

ウォーターフォールにおけるスケジュールは、絶対的に守るべきもので、融通のきかないものです。
一方でアジャイルにおけるスケジュールは、変化するものであり、柔軟に変更を行うものです。

このような認識はよく持たれる認識です。

「ウォーターフォール」では、機能の取捨選択は基本的に起こらず、全ての機能を洗い出しWBSを作成し、あらゆるものに工数を設定し、そのスケジュールどおりに物事が動く前提でプロジェクトを動かします。
予定外の事があった場合は、WBSを書き直して、スケジュールどおりになんとか進めようとします。

一方の「アジャイル開発」では、期間を重視する為に、機能の洗い出しを行い、それらの実装優先度と実際に予定外の事が起こった場合に、どの機能を取捨選択するかを決定し、期間内に最低限の機能を実装した物をリリースします。

つまり、実務的な判断基準としては「全ての機能を全て実装しなければいけいないか?」と「期間で優先する機能を実装すればよいのか?」になります。
プロジェクトによって、ウォーターフォールでないとできないものと、アジャイルでも許されるプロジェクトがあると考えた方がよいですね。

この話にフォーカスをした学生さんは、視点が素晴らしいですね。

夜は自分が発表者だったので、同友会グループ会に参加しました。
忙しくてなかなか参加ができない状況ですが、それでも久々に参加をすると暖かく迎えてもらえるのは嬉しいですね。

今の自分の状況で、上手くいっている部分と問題有りの部分を話しました。
いろいろな助言を頂いたり、質問から気付けた有益な時間でした。
ありがとうございます。

「大原簿記専門学校」から帰ってきて、Zoomでの同友会グループ会に参加しました。
自分のやっていることに関して、そして昨年からの変化について話をさせていただきました。
情報と頭の整理ができたので、これをHPへ反映させていきます。