あるユーザー企業様でDX推進会議に参加しました。
DX推進会議というと、最新のITを使う打ち合わせのような感じがしますが、実際は違います。

まずは正々とデジタル化を進めることが大切で、ポイントは、以下のような議論になります。
IT導入の基本中の基本の議論が中心です

・経営課題は、そもそも何か(何に困っているのか)?
・ITを導入した場合に、その経営課題が解決できるか?
・IT運用の責任と権限をどうルール化するか?

IT導入においては、ついつい「ITツール」や「ハードウェア」が議論の中心になってしまいます。
ただ、大切なことは、組織として運用できるか? その運用際のルールや責任と権限は明確か? にいきつきます。

ITツールが進化している今、だいたいのことが「出来る」ようになっています。
しかし、その「出来る」ことが、自分たちの組織にとっての経営課題解決につながるかは別問題です。  

この議論が疎かになっていると、導入してもITツールは「使われない」ことになります。

IT導入の課題は、結局は「人・組織の問題」に落ち着くことが多い。
「技術」とともに「責任と権限」「モラル」の議論が大切になります。
IT導入の前に自分、もしくは自分の組織をしっかり見つめ直し、それに合わせたIT導入に頭を捻る必要があるわけです。

どんな人、どんな組織にも当てはまる、絶対的な「IT導入メソッド」があれば楽なんですがね。
IT導入に関しては、確実に「それはない」と言い切れます。

よく「DXやIT導入の成功事例を教えてください」と言われます。
それはよいのですが、「成功体験」を鵜呑みにして、そこに含まれる「成功に繋がったラッキー要素」を見落としていることがよくあります。
その場合は、「成功体験」は再現されずに、失敗につながってしまうので要注意ですね。

途中、また帰りに途中の公園に立ち寄って、癒しの時間です。
今週の客先訪問はこれで完了し、ちょっとホッとしています。