名古屋商工会議所で午前中はセミナー打合せ、午後はIT専門相談です。

「セミナー打合せ」は、担当の方と仲良しなのでずっと笑っていた感じです
また、暖かくなり、白川公園の噴水の前でボーっと「お弁当(コンビニおにぎり)」を食べるのが楽しみの季節になってきました。
なんとなくホッコリする時間です。

IT専門相談は、例によっていろいろな相談がありました。
そんな中で、印象に残った相談として「成功事例の参照」というテーマがありました。

悩んでいる時に、同じ業種、業界での「成功事例」をきくと、一見そこに「答え」がある…と勘違いしてしまうことがあります。
なぜなら同じ業種、業界ではゴール、プロセスが似ているので、成功者のゴール、プロセスが「答え」だと勘違いしてしまうのです。

自分もついついこの「落とし穴」にはまり(勝手にはまっているのですが…)、安易に「答え」と勘違いした方向に動いてしまうことがあります。

ある意味、みんな目指すゴールは違い、そこに至るプロセスも異なります。
みんな試行錯誤しながら、ゴールを設定しプロセスを考えるのだと思います。
みんなと違うことにチャレンジするから差別化を得られるのだと思います。

「成功事例」は、あくまでも「参考」程度のモノです。
なぜなら「成功事例」とは、その時の外部環境も違いますし、今の内部資源も異なります。

もっと言うと「成功事例」には、ほとんどの場合で「偶然の産物(ラッキー)」が入っています。
この「偶然の産物」を外しても成功するのかという客観的な視点が大切だと思います。

やはり自分なりのゴール、プロセスを見つけるしかないのです。
その過程で同じ業種、業界の人の話を聴くことはとても「参考」になります。

「成功事例」の鵜呑みの真似だけで成功はあり得ないと思います。
真似をして成功しているように見える人でも、そこには必ずオリジナリティがあります。

いろいろな人のよい言葉に耳を傾け、行動を見習い、自分を素直に変えていくことを継続していくことは簡単ではありません。
創意工夫して自分なりのオリジナリティをもって「真似」をしたならば、それはもう単なる「真似」ではないですね。