ちょっとハードだった今週の最後の仕事は「DX推進プロジェクト」へのオブザーバー参加です。
「DX推進プロジェクト」といっても、既存の基幹系システムのリプレイスです。

ただ、かなり古い基幹系システムで、しかも一社のベンダーとの関係でずっと運用維持されてきていました。
今回のリプレイスも、そのベンダーしか選択になかったようで、最初はそのベンダーとの打ち合わせ(プロジェクト)も進んでいました。
そんな中で、社長が自ら「違和感」に気付いたとのことでした。

その経営者は自分の「ブログ」を読んでくださっているそうです。
ブログでリプレイスの際の、「業務システム(業務のルール)」の見直しの重要性を熱くかたっている時期があったそうです。
思い返すと、そんな支援をしていた時期がありました。

ハードウェアとその中のソフトウェアを置換えるだけでは投資対効果に見合わない…という、今では「常識」に近い内容です。
そんなブログを読んだこともあって、経営者が自ら「違和感」を感じたそうです。

最初は、経営環境が変わり、業務も変わってきているはずなのに今のシステムをそのまま作り変えるだけでよいか…という「違和感」だったそうです。

その後に、今の業務の困り事は、今のシステムをそのまま作り変えるだけで解決するのか…という「違和感」になりました。
さらに、初期段階で「概算見積もり」が出てきたのですが、当初の予算の1.5倍に膨れ上がったというという「違和感」が決定的だったそうです。

どの「違和感」もよくある話なのですが、システムのリプレイスなんてものは数年(時には十数年)に一回の出来事です。
まずは「違和感」に正直に、これまで進んだベンダーとの打ち合わせを一旦白紙に戻されたそうで、今は「自社の情報システム」と「これからのDX」に向かい合っているとのことでした。

大切なことは、経営者(トップ)が情報化(DX推進)を理解しないと、おかしな方向に行ってしまうということです。
逆に言うとトップがDX推進を「ある程度」でよいので理解していれば、決して大きなズレは起きないですし、小さなズレは微調整すればよいと思います。

自分としては、時々その経営者の方の相談にのっている感じで「DX推進プロジェクト」に参加することも稀なことです。
「システム」とか「IT」とか、ましてや「DX」とか…本当にわかりにくいと思います。

経営者にとっては、専門分野とは違う分野であることがほとんどです。
「ブログ」「セミナー」「相談」で、自分の感じていることを、ほんのちょっとでも伝えていけると嬉しいですね。

今週はハードな一週間でしたが、「意外と自分って元気」って感じられる一週間でもありました。
週末は強烈にたまっている事務処理を片付けます…。