東京のIT企業様で「システム開発における見積技法」研修でした。
「システム開発における見積技法」研修は、今年度5回ほど実施される予定です。
この研修は、ITベンダーのみんなが悩んでいる「見積もりのやり方」なので、ディスカッションが盛り上がります。
今回も、さまざまな悩みを聞くことができて、それに対する工夫は自分にとってすごく勉強になりました。
特に参考になったのは「SES契約」に関してです。
SES契約とはシステムエンジニアリング契約の略称です。
準委任契約で、エンジニアの能力を契約の対象とした手法です。
つまり、エンジニアを雇用する時間に対して報酬を支払う形態です。
「作業時間についてのみ報酬が発生し、成果物に対しての責任は一切発生しない」という点が、SES契約の最大のポイントです。
それに対する契約は「請負契約」で、いわゆる「完成責任」を伴う契約です。
SESと派遣の相違点など気をつけるべき点も多いですが、完成形が見えにくい超上流工程や誰もやっていない新技術に関しては、「準委任契約」が向いていると思います。
そして、「共通フレーム2013」では、ITシステムの導入は特に超上流に関しては「請負契約」ではなく「準委任契約」が望ましいと提言しています。
ちょうど、9月に向けて試行錯誤が続く「ソフトウェア開発における知識体系・標準を知り、知識のベースをそろえる」研修の資料にも、それを記載していました。
この研修の試行錯誤にも「意味」を感じて、資料作成のモチベーションがアップしました。
ソフトウェア開発は日々変化していまます。
さまざま起こっているお客様の「今の疑問に寄り添う」「今の疑問をわかりあう」ことが大切であると…あたらめて思いました。
ちなみに、朝はホテルの朝食です。
少し病みつきになっている、このホテルの朝カレーです。