完全にケツに火がついて「アチチ」状態になっている新規研修「システム開発における知識体系」の準備に燃えていました。
どうせ「ケツ」が燃えているのなら、「思考」と「気合」を燃やしたいものです。
例年お世話になっている階層別研修を依頼してくださるIT企業様からの依頼です。
ソフトウェア開発で使われる「言葉」の示す範囲や認識違いによるリスク顕在化を防ぐために、知識のベースを揃えることが目的です。
今年もテーマの提示だけあって「あとは宿澤さんの好きなようにやって下さいね」と言っていただけました。
ただ、目的がとても大切なテーマにかかわらず、あまり例のないテーマです。
「どの知識体系を選択するか?」から試行錯誤は始まって、「共通フレーム(SLCP-JCF)」「PMBOK」「ITIL」に絞り込むまでに時間がかかりました。
その後、資料作成も亀のようなスピードで進めていますが、ようやく最後に残った「ITIL」に突入しています。
「ITIL」は簡単に言うと「ITサービス管理のベストプラクティス集」です。
もともとは「ITIL」は「システムの運用・保守の知識」を習得したくて学び始めたのですが、「ITIL4」では、全く別物に進化しているといってもよい感じです。
「PMBOK6」から「PMBOK7」への進化(?)に、背景や理由は似ている感じです。
ただ、正直言って「ITIL4」はワクワクする内容になっています。
その要因のひとつは「DX」です。
DXはITサービスととらえられるので、その内容が追加されています。
「DITS(デジタル&IT戦略)」の部分が該当しますが、DX推進を進めていく上でのベストプラクティスとも言えそうです。
ただ、そのまま鵜呑みにするのもシャクに障るので、斜め45度で読み進めていますが、納得する部分が多いです。
特に、DXを考えるうえで、自分が頭を捻って考え出たと思い込んでいた「BSC(バランススコアカード)」や「ビジネスモデルキャンバス」からのDXへの落とし込みは、普通に「ITIL4」にもありました…。
まぁ、DXは「戦略」の視点も重要なので、当たり前と言えば当たり前ですね。
…とはいっても、どちらかというと大きな企業をイメージしているような感じなので、小規模事業者、個人事業主へのDXに当てはめるには変化球が必要だと思いました。
そんなわけで、半日ですがケツに火がついて焦っていた「システム開発における知識体系」を進めることが出来ました。
ボンヤリと霧の中だったこの研修の資料作成のゴールが少しずつ見えてきている感じです。
「ITIL4」は面白いです。
DX以外にも「顧客は誰?」とか「長く愛されるITサービスとは?」とか「変化を受け入れる組織になるには?」とか…興味深々って感じです。
1日中、事務所に篭っていたので、写真は前日の東浦町でのコンビニ横の風景です。
コンビニ横の風景で癒されるって、もうけた気分です。
しばらく元気が持続しそうです。