「ソフトウェア開発における知識体系」研修でのフィードバックを「事後課題」という形で頂きました。
受講された方が、かなりしっかりとフィードバックしてくだるので、自分自身の勉強になります。
今回のテーマは「知識体系を知り認識違いをなくす」というテーマで「共通フレーム」「PMBOK」「ITIL」の概要を話しましたが、それに関しての気付きとして以下のフィードバックが多かったです。
「共通フレーム」に関しては、代表的なものとして「作業範囲」「責任範囲」「非機能要件」「保守範囲」などに関しての明確化についての意見があり、特に「保守範囲の明確化」についての意見が多かったです。
「保守」と一言で言ってもいろいろな「保守」があり、共有フレームでは、4つの保守タイプについて説明しています。
多くは2つに分けて「訂正に関する保守」「改良に関する保守」です。
「訂正に関する保守」がさらに2つに分けて「是正保守」と「予防保守」に、「改良に関する保守」も2つに分けて「適応保守」と「完全化保守」になります。
「是正保守」とは、ソフトウェア製品の引渡し後に発見された問題を訂正するために行う受身の修正のこと、「予防保守」とは、引渡し後のソフトウェア製品の潜在的な障害になる前に発見し、是正を行うための修正です。
また「適応保守」とは、引渡し後、変化した又は変化している環境において、ソフトウェア製品を使用できるように保ち続けるために実施するソフトウェア製品の修正(例えばOSの変更、HWの変更、法改正などに伴っっての改良)、「完全化保守」とは引渡し後のソフトウェア製品の性能又は保守性を改善するための修正です。
「保守」という言葉を使った場合に、どこまでの範囲を示すかは、その受け取り方によって異なるので注意が必要です。
「PMBOK」に関しては、「リスクマネジメント」や「人材育成」に関しての意見が多かったですが、「正論が正しいと思いこまないこと」が気付きだったという意見が多かったです。
これは、どこで話したんだろう。
多分、プロジェクトチームのマネジメントのところで、メンバー間のさまざまな対立(コンクリフト)が発生した時の対応で話したのだと思います(き、記憶が…)。
これは、自分も気を付けないといけないことで、「正論」を振りかざして相手の反論を許さず、得意げになっている人をみると気の毒になります。
「正論」を振りかざして相手が黙ってしまうのは、「これ以上話してもわかってもらえない」と諦めてしまったからで、それではチームは創られません。
これから先、分かり合うことは難しいと思います。
価値観が多様化している中で、そもそも「正論」って何かよくわかりません。
「正論」は、一方向(自分)からみてだけの「正しい言い分」のことです。
一方向からだけの「正論」を言って相手の反論を閉ざすのは、決してその人の頭がいいのではありません。
相手にも相手の「正論」があることをわかっている人の方が、よほど頭がいいと思います。
一方向からだけの「正論」をいつもねじ込まれていると、相手は「この人と分かり合うのに労力を使うのは疲れた」と思い黙ってしまうと思います。
自分なりの「正論」を言っているつもりで、一人ぼっちになってしまうのはとても悲しいことです。
…ブログに書きながら、「PMBOK」から逸脱していることに気付きました。
「ITIL」に関しては、圧倒的に「共創」のフィードバックが多かったです。
ITILのこれまでの「サービス」の定義は、「価値を提供する手段」とされてきました。
しかし最新では「価値の共創を可能にする手段」へと進化しました。
顧客からのフィードバックを受けて改善 を繰り返しながら、価値を「共創」していくことの重要性が強調されている話への賛同が多かったです。
これは書きたいことも多いので、また日を改めます。