毎年恒例になっているあるビジネスプランコンテストの一次審査で事務所に籠っていました。
…って言っても、この土曜日まではコロナ濃厚接触者で自宅待機なのでもともと外には出られませんけどね。

そんなわけで今年に関しては、良い天気の誘惑に駆られることもなく、もくもくと真面目にビジネスプランを読み込んでいました。

ビジネスプランを一日何十本も読んで評価していると、だんだん判断と思考が鈍ってきます。
そんな時は、腕立て&腹筋&スクワットで体を動かして気分転換をします。

毎年思いますが、内容の質はともかくビジネスプランの一本一本に想いがこもっているのが伝わってきます。
こちらもそれに応えるため、気合を入れて評価をさせてもらっています。

プランを読み込んでいると「このプランを考えたのはどんな人だろう…」って妄想が膨らみます。
一次審査は書面審査になるので、その限られた文章からその向こうにいる人を想像します。

文章の端々にその人が現れているものです。
すると、ひとつひとつのプランは「単なる書類」ではなく「想いの結晶」に変ります。

この後、二次審査でプレゼンを聴き「あ、イメージ通りの人だ」「お、予想外の人だ」などがあります。
そこでようやくリアルにつながれるわけですね。

こうしてつながった人たちは多くいます。
つながった人たちは、自分の予想を超える個性的、魅力的な人たちが多いと感じます。

また、すべてのプランにそれなりの文章でコメントをさせてもらっています(この時間がかかる…)。
このコメントで気を付けていることがあります。

それは、コメントが「禁止形」ではなく「奨励形」になるように心がけることです。
「禁止形」は「ここがダメ」というダメ出しコメントです。
「奨励形」は「こうするとよい」という提案コメントです。

正直って「禁止形」である「ダメ出し」は誰だってできます。
言葉尻をとらえて、自分の得意分野でケチをつければよいからです。

ブラック宿澤的に言えば「禁止形」のコメントで相手を黙らせて勝ち誇っている人を日常でも時々みかけます。
建設的ではないそんな人には絶対近づきたくないです。

「奨励形」の提案コメントは「このビジネスプランをよりよくするにはどうするか?」で頭をフル回転させて「ミニコンサル」を行う感じです。
その「ミニコンサル」が相手に届くかどうかは分かりませんが、想いがこもっているプランに対する自分なりの礼儀だと考えています。