振り返ると今週もメタバース、NFT、DAOなどWeb3関連の相談が確実に増えていると感じます。

よくわからないキーワードが飛び交っていますし、リスクが具現化した事件なども伝えられ不安への相談も多いです。
例えばメタバースですと「メタバースセクハラ(?)」、暗号資産ですと「FTX破綻」なんてことがニュースやトレンドワードに出てきます。

自分が感じることに「技術」と「倫理」をごっちゃに語ると「ややこしくなる」ということがあります。
一番避けたいのは「倫理」的な問題で、有益に発展する可能性のある「技術」を殺してしまう可能性です。

例えばWinny(ウィニー)は、Peer to Peer技術を応用したファイル共有ソフトとしては素晴らしい「技術」です。
しかし、匿名性から著作権侵害のファイル交換に多用されるという利用者の「倫理」の欠如で、その開発者である金子勇さんが悪者のように言われてしまいました。

今のWeb3関連の分散型コンピューティングにおいて、状況によってはWinnyから発展して日本は「技術」の先端を行っていた可能性があります。
まぁ、Web3関連の進める人たちからすれば、「国境」云々をいう時点で「頭固すぎー」って笑われてしまうのでしょうね。

「メタバースセクハラ」なんて、完全に利用者の「倫理」の欠如です。
「FTX破綻」も、怪しい暗号資産を詐欺まがいに使っての崩壊で、これも「倫理」の欠如です。
「FTX破綻」は「倫理」の欠如から逆に怪しい暗号資産は淘汰され、そうではない「イーサリアム」「ビットコイン」などは拡がる機会になるかもしれないです。

メタバース、NFT、DAOなどの「技術」は、「倫理」の欠如でWinnyのように未来が閉ざされないかを多くの人が懸命に模索している状況だと思います。
日々「技術」は人々の努力や善意によって目まぐるしく進化しています。

それに「倫理」が追い付ていない状況なのかなぁって感じます。
さらに堕落や悪意から捻じ曲げられてしまった「倫理」的な問題の強制的な軌道修正である「法律」もまったく追いついていないです。

「技術」の進化が激しい今だからこそ、「未来」や「次世代」に向けて必要になりそうな「技術」を使うことに対して、1人1人が「倫理」と向き合うタイミングなのかもしれないと感じます。

世の中には様々な「価値観」があり、多様性を認め合う今の社会の方向性は正しいと思います。
そのためにも1人1人が自分の頭で考えることが大切だと思います。