午前中は守山商工会、午後からは知立市商工会での「生産性向上」の支援でした。
増えていますが「生産性向上」というテーマの支援は「DX推進」と関係するので、自分の中でも大切な位置づけです。

「生産性向上」という言葉は当たり前のように使われますが、「生産性向上」をどのように実現するかの第一歩の説明は意外と難しいです。
テキスト的な説明で「生産性向上」について話すと、難しい話になってしまうことがあるからです。

「生産性向上」はやや乱暴な説明ですが、いかに「付加価値」を少ない「作業量(時間)」で生み出していくか…ということになると考えています。
つまりそれを実現するには、「付加価値を上げる対策」か、「作業量(時間)を減らす対策」かのどちらかしかないということです。

「付加価値を上げる対策」としては、「ネットを活用した販路開拓」「顧客との関係性構築に向けてのCRM」などが考えられます。
「作業量(時間)を減らす対策」としては、「業務の仕組化・自動化」「自分やメンバーの成長」などが考えられます。

「生産性向上」をなるべくバラして具体的なテーマに落とし込んで説明し、そのバラしたテーマを再び組み上げて「生産性向上」につながる理由を説明すると理解してもらえることが多いです。

また「生産性向上」には、「DXへの取り組み」が必須ともいえます。
そして「DXへの取り組み」でよく言われる課題があります。
それがDXに取り組む「時間がない」というものです。

時間には「投資の時間」と「経費の時間」があります。
「投資の時間」は、使った時間が自分に返ってくる時間です。
「経費の時間」は、使った時間がその場で消えていく時間です。

「時間がない」という状況は、時間の使い方の多くが「経費の時間」になっている場合が多いです。
例えば、仕組化や自動化など考えず、ひたすら人海戦術で工夫の余地なく業務をこなしている状況です。

それから脱却をするには「投資の時間」としての仕組化や自動化の実現に向けに時間を割り当てる必要があります。
しかし「投資の時間」は、今すぐに行わなくて事業が破綻することはないです。

結果として「投資の時間」である「DXへの取り組み」は後回しにされてしまうことが多いです。
緊急性がないので「時間がない」状態では取り組まれにくいです。

しかし「DXへの取り組み」を行わないと「時間がない」忙しい状態がずっと続いてしまうデススパイラル状態に陥ります。
「DXへの取り組み」によって「経費の時間」を減らすことができて「生産性向上」につながるといいなぁって思います。