午前中は守山商工会の専門派遣、午後からは関与先の支援でした。
どちらも業務の効率化を行い時間を空けることで付加価値の高い仕事へシフトする「業務改善型DX」がテーマです。

事務処理の多い業種では「業務改善型DX」の推進は必須の経営課題といえます。
「業務改善型DX」というと、すぐに情報システムのリプレイスの話になることが多いです。
ツールありきの「IT導入補助金」の影響も少なからずあると思います。

ただ、情報システムは二つのシステムから成っています。
それは業務の仕組やルールである「業務システム」と、それをITで高度化する「コンピュータシステム」です。

「業務改善型DX」は、「業務システム」の整理から着手することが多いです。
何故ならそれが出来ていないと「無駄」や「リスク」が残ったままになり、情報システムのリプレイスをしても経営課題解決にはならないからです。

ただ、ごく稀に「業務システム」はしっかり洗練されていて、「コンピュータシステム」だけが取り残されている場合があります。
今回の2件の案件はどちらもその状態でした。

「業務システム」が洗練されていれば、「システムのリプレイス」「RPAでの自動化」「アウトソーシングの実施」といった対策がいずれもうまくいきます。
つまり、業務の効率化(時間を空けること)という経営課題の解決とてもやりやすいのです。

今回の2件は「RPAでの自動化」でいけると思いました。
どちらもWindows上での操作の自動化なので「PowerAutomateDesktop」でかなりのところまでいけそうでした。

現状のWindowsでの手作業で時間のかかっている部分から順に自動化していけばよいのです。
「PowerAutomateDesktop」は決して簡単ではないです。

しかし「業務システム」が洗練されていることが成功の必要条件といえます。
こう考えると「業務改善型DX」は、ITによる「コンピュータシステム」よりも、業務の仕組やルールである「業務システム」がいかに大切かですね。

ITに過剰に頼り過ぎず、人の目線で業務を洗練させている事業者の強さを再確認しました。
「ChatGPT」のように「魔法の道具」っぽいものがたくさん出てきているからこそ、それを使いこなす「人の存在感」が増している気がします。