四日市商工会議所で「33FGビジネスプランコンテスト2022」の表彰式とプレゼンテーションがあったので参加をしました。
今年で12年目ということで、もう12年も関わらせてもらっているのか…と改めて思いました。

たくさんのビジネスプランにふれられて、いろいろな方との出会いがあるので、自分の中では毎年とても楽しみにしてます。
そして年々ビジネスプランのレベルが上がっていると感じます。

レベルが上がっている…というのは、ビジネスプランを書くテクニックが上がっているという意味ではありません。
ビジネスプランへの想いが大きなプランが増えてきているといった方がしっくりきます。

これまでもビジネスプランへの想いが大きなプランはたくさんあり、そういうプランはビジネスとして成功している場合が多いと感じます。
…なら、ビジネスプランへの想いの大きさを何で知るかというと自分的には3つあります。

ひとつ目は、その人がプランを実行する理由がしっくりきていることです。
「流行っているから」とか「儲かりそうだから」では、その人がプランを実行する理由にはなりません。

そもそも「流行っているから」とか「儲かりそうだから」と世間が認識した時点でその市場は「超レッドオーシャン」です。
その人の価値観やこれまでの経験・体験を踏まえたプランは、その人がプランを実行する理由になると思います。

ふたつ目は、ビジネスプランの実現性を高めるために市場調査を行っていることです
これは、自分の足でどれだけ人の話を聴いたかで、ネットに転がっている情報がだけが根拠では弱いと感じます。

今回のビジネスプランでも、自分の足でヒアリングを重ねたプラン、独自のアンケートを大量にとったプランがありました。
ヒアリングで「質的」に高い仮説をたて、アンケートを「量的」にとって検証するのは市場調査の基本です。
なんとなく感覚で作文したプランとは根拠の重みが違うと感じます。

みっつ目は、その人の「オリジナリティ」を感じられるかです。
ひとつ目に近い視点と言えますが、ChatGPTのような会話型AIが出てきてから、ますます「オリジナリティ」が重視されています。

Instagramの発見タブや各ハッシュタグの「おすすめ」にのる基準で「オリジナリティ」がより重視されるという情報があります。
「あれ?斬新」という率直な感じ方が「オリジナリティ」で、「脳みそに引っかかる感覚」と思っています。

キレイにまとまった優等生的なビジネスプランは、「上手!」と思っても「凄い!」とは思えないです。
その人らしい不完全な美しさが人を魅了すると感じています。

不完全だからこそ「脳みそに引っかかる感覚」になると思います。
なぜなら不完全を補うのに自分も役立てるかもしれない…と思い、他人事から自分事に置き換わるからです。