名古屋商工会議所でのエキスパート派遣でした。
自分が時々やってしまう反省すべき点なのですが、「思い込みからの相談時間のロス」をまたしてしまいました。

様々な相談対応の経験から学び、「この相談はここに行きつきそうだ」と「仮説」をもって対応することはよくあります。
限られた時間での相談対応では必要なアプローチと考えています。

しかし、類似事例が多い相談で、自分の「仮説」に自信がある場合に、落とし穴に落ちてしまうことがあります。
自分の「仮説」とのギャップに気付くのが遅れてしまうパターンです。

とくに相談の多い業種でありながら、特別な「強み」や「顧客特性」がある場合が危険です。
自分の中の「固定観念」から抜け出るのに時間がかかり、それが「相談時間のロス」につながります。

経験の少ない業種・業態であれば頭を真っ白にして相談にのぞむことができます。
しかし、経験が豊富で成功事例も体験している業種・業態ほど、「仮説」のつもりで「固定概念」の枠にはめ込むミスをしてしまうようです。

今回も「固定概念」の枠から抜け出るのに時間がかかりました。
幸いエキスパート派遣で「時間」がいつもより余裕があったので、なんとかリカバリができ前に進んでもらえそうです。

自分の中には様々な「体験」があり、中には「成功体験」といえるものも増えてきています。
しかし、怖いのは「成功体験」こそが「固定概念」となってしまい、相談者に寄り添えなくなってしまうことです。

いわゆる「成功体験が邪魔をする」という状態です。
相談業務は一期一会です。変な「固定観念」を持ち込まないようにする必要を再確認でしました。ありがとうございます。