悩まれている方から連絡があり、ビジネスカウンセリング(個人コンサル)として話を伺うことになりました。
悩みは「価格を上げざるを得ないが、お客さんのことを想うと『ふんぎり』がつかない…」というものでした。
今年の公的機関の窓口相談でも、この悩みは結構多かった悩みです。
自分はこの難問に答えが提示できるわけではありません。発想の転換の話をよくします。
私への相談で、このような悩みを持つ方達は、すでに素晴らしい商品、サービスを提供している場合がほとんどです。
価格を上げたとしても、お客様の入れ替えがおきることもありますが、納得されるケースが多いです。
つまり本人が価格を上げることに納得して「ふんぎり」をどうつけるかの問題になっているのです。
価格を考える時に「コスト」の積上げで考えるのは一般的だと思います。
同じ「商品」「サービス」なのに価格だけ上げるのは、確かにお客さまの納得が得られない可能性もあります。
そこで「コスト」ではなく「笑顔」の積上げで価格を考えてみてはどうか…と話をします。
「コスト」は削減の視点になり、既に十分削減しきっている場合がほとんどです。
ただ、「笑顔」は顧客満足(感動)の視点で、お金をそれほどかけずにできることも結構あったりします。
価格の上げるのに「ふんぎり」がつかなければ、「コスト」を「笑顔」の積み上げに変換してみます。
今の「商品」「サービス」の価格を、「この笑顔は〇円、この笑顔は〇円」と再配分していきます。
そして、これまでの笑顔にどうすれば、さらに笑顔を積上げれるか…考えていきます。
これは笑顔になってもらうためのアイデア発想です。まずは、たくさんの笑顔のアイデアを出すとよいです。
こんな曖昧でボンヤリした方法をコンサルタントが語ってよいのかいつも迷います。
しかし、この発想の転換でアイデアを出した後に実現手段を考えれば、本人も納得し「ふんぎり」がつくと思います。