客先訪問を伴う本当の意味での「仕事始め」の日でした。
午前中は初めてお邪魔する知多市商工会で、午後からは関与先での支援でした。

関与先は仲の良い経営者の会社で、システム担当者が同席での相談でした。
経営者は「システム担当者が困っているようだから話を聴いて欲しい」とのことでした。

システム担当者は一人でかなり悩んでいるようでした。
すこし意地悪でしたが、経営者に「私に会う前に話を聴かれましたか?」ときいてみました。

経営者は「知っているでしょ。私はITが分からないよ~」と返ってきました。
時々ある状況で、経営者の中にはITの理解は無理だと最初から諦めている場合があります。

「経営」「営業」「製造」には関心が高いのですが、「IT」は理解が放棄される場合があります。
たしかに得体のしれないモノなので気持ちは分かります。

ただ、システム停止は本業の停止で、会社への損害ははかり知れません。
しかし、そこで出てくるのは「システムは動いているのが当然で、それを実現するのがシステム担当者でしょ」という意見です。

どんなに注意をしていてもシステムは停まってしまうことがあります。
むしろ、絶対に停まります。稼働率100%のシステムなんて夢の世界です。

ただし、システム担当者は「稼働率」を少しでも上げるために日々試行錯誤をしています。
「動いていて当然」という気持ちが「感謝」の気持ちを忘れさせてしまうことがあります。

この話をしたところ「ITは苦手だけど、これからはまずキチンと話を聴きます」とのことでした。
一方のシステム担当者も「社長にちゃんと伝わるように説明します」とのことでよかったです。