名古屋商工会議所でIT専門相談でした。
相談でも出た話題でしたが、仕事では「やりたくないこと」「無駄だと思うこと」と感じることはたくさんあります。

しかし、意外と「やりたくないこと」「無駄だと思うこと」に前に進むヒントが隠れていることは多々あります。
自分が尊敬する経営者は意外と無駄なことをたくさんやっていると感じます。

正しく「それ必要?」と聴きたくなることもありますが、「やってみないと無駄かどうかなんてわかんないよね」と返されました。
「業務の効率化」「生産性向上」「選択と集中」などのスマートな動きを表すキーワードが目立つ昨今です。

ただ、そのようなスマートな言葉ではなく、泥臭く無駄からしかたどり着けない領域はたくさんあると感じます。
その人なりの試行錯誤が、その人しかできない付加価値を生み出すのです。

例えばSNS活用で「効果が実感できない」「続けるのが辛い」といった相談は多いです。
ただ、その言葉に至るまでに本気で試行錯誤をしている人は、その人なりの表現方法をボンヤリと創りかけています。

もうその人のSNS活用は、テクニック論ではない自分自身を表現する領域に近づいてきています。
SNS活用の相談が多い日でしたが、誰一人として「映える発信」はしていませんでした。

その人が自分らしくあるための「等身大の発信」ばかりでした。
世間一般で言う「キラキラの投稿」ではありませんが、自分には素敵な「眩しく輝く投稿」だと感じました。

ANZEN漫才のみやぞんさんが「辛そうにしている努力ではなく楽しそうしている努力が実る」と話していました。
楽しそうに自分らしくしている試行錯誤が「何か」を実らせてくれると感じます。