名古屋のIT企業に向けて「アイデア発想法」の2日間研修が始まりました。
今年9年目ですがブレスト、マンダラ、論理発想、KJ法などの古典的なテーマが多く、内容に変化はほとんどありませんでした。
しかし、今年度の「アイデア発想法」は生成AIの登場によって大きく変化しました。
初日の段階で生成AIがサポートしたのはブレスト、マインドマップ、オズボーンのチェックリスト、ゴードン法、類比発想です。
特にブレストはChatGPTでのアイデアの「種」出しを演習で導入してみました。
呼び水質問を加えながらでも同じテーマで6セットのブレストを行うとさすがにアイデアが枯渇してきます。
そこで、ChatGPTのアイデア出し&深掘りを行い、それを「種」にさらなるアイデアを出してもらいました。
受講者が「完全な枯渇状態から、新たな切り口が提示されて思考が回復した」と言っていました。
生成AIを活用するのは正しくこの場面で、固定観念で凝り固まった視点を拡げるのに力を発揮します。
しかし、それは決して答えではなく、答えにつながる未熟な「発言」でしかありません。
生成AIからの素晴らしいけど「一般的解答」を、個性や体験を入れて「その人の回答」にするのは人です。
生成AIが世に溢れているた今だからこそ、本来のコミュニケーションが大切な部分を再発見できています。
「アイデア発想」において、だれも気付かない斬新なアイデアを思いつくのは「才能」だと思います。
しかし、そんな「才能」を持っている人は世の中でも希少な人達です。
そんな「才能」はない自分でもアイデアを出すには、自分や仲間の「経験」「知識」の融合が有効です。
今は、自分や仲間に加えて、AIも「知識」を出してくれるので、アイデア発想は驚く進化をしてます。