名古屋市新事業支援センターでのマネージャ相談でした。初心に返るような出来事がありました。
デジタル化の支援ですが、取引先とのやり取りや情報発信を主に支援していました。
ただ、取引先とのやり取りは相手にも協力してもらう必要があったり、情報発信は必須ではないので後回しになったりしていました。
デジタル化は簡単に実現するものではないです。
ただ、自分が「上手くいかないなら、もっと斬新な効率化できる助言はないか」と考えてしまっていました。
それをすればするほど、ややこしい助言になっていくもので悪循環です。
そこで原点に戻って「今、一番困っていること」をヒアリングしました。
すると取引先との電話でのやり取りが多く、その記録に苦労をしているとのことでした。
ならば、通話を音声録音して、文字起こし、まとめを保管できればよい…となりました。
この流れであればスマホの標準のボイスメモ機能と文字起こしサービス、生成AIで可能です。
例えばiPhoneであれば、通話中に「録音」を行えば、音声ファイルが「メモ」に残ります。
音声ファイルを生成AIに文字起こしからの議事メモ作成して貰えばいいわけです。
「斬新で驚き」より「現実的で手軽」な効率化の方が価値があります。
当たり前過ぎて、こんな簡単なことを忘れていたようです。
最近、生成AIのせいで、ついつい相談やセミナーに刺激を求めていた気がします。
いつの間にか、相談者の知りたいことじゃなくて、自分の伝えたいことを喋っていました。
相談の基本中の基本を忘れていたことで、恥ずかしくなりました。
自戒を込めて繰り返しますが、望まれるのは「斬新な驚きの効率化より、現実的に手軽にできる効率化」です。