名古屋商工会議所でのIT相談でした。相談者の話でとても興味深い話がありました。
詳しくは書けませんが、相談者が自社のサービス内容を社内で打合せをしていた時の話だそうです。

結構重要な意見の分かれ目で、中心人物の二人の意見が合わずに一触即発の状態になりました。
そこで別の社員が安易に禁物な言葉を発したそうです。

「いいとこどりの折衷案で!」って言葉です。
議論がまとまらず、だんだんみんながつらくなってくると出てきてしまうことのある言葉です。

しかしその相談者は、これまで「折衷案」に逃避したことでうまくいったことなんて一度もないので、これはいけないと思ったそうです。
自分の経験からも激しく同意です。

「いいとこどり」なんてハッピーに言われますが、たとえ双方のいいとこどりができたとしても、つながりは矛盾だらけです。
そんな案は実行不可能です。

まとまらないときこそ、争点を整理してメリットデメリットを浮き上がらせることが必要です。
しんどいですが…。

「いいとこどりの折衷案で!」という安易な逃避言葉にご注意ください…と相談者が念を押していました。
自分も「足して二で割るとろくなことがない…」ってことに共感します。