名古屋市新事業支援センターでのマネージャー業務、その後は流れで名古屋市信用保証協会での相談会でした。
いろいろな相談者がみえましたが、感じたことに「悪いところを数えるより良いところを見つける」がありました。
私もそうなのですが、ついつい「問題点ばかりに目を向けてしまう」という傾向があります。
先日、ある経営者が「私はこれダメ、あれもダメで…」と、冒頭から自分の課題を列挙されていました。
しかし、お話を伺っていくと、実は独自の技術を持ち、地域内では高い評価を得ている企業だったのです。
「強み?」との質問に考え込まれてしまいました。弱みは即座に答えられるのに、強みを見つけるのは難しいものです。
このような時には、シンプルにSWOT分析で「強み」を書き出してみます。
「強み」を書いてください…ではなく、自分がヒアリングしながら「聴き出す」ようにします。
いろいろと根掘り葉掘り尋問(?)すると、些細な「強み」もありますがボロボロとが出てきます。
「自分では気づかなかった強みに気づけた」「客観的に見ると、意外と良いところがあるんですね」とのことでした。
他者からのヒアリングだけではなく「強み」をデータ分析や顧客フィードバックの収集も容易になっています。
別の方ですが、POSデータから、特定の商品カテゴリーでの高いリピート率が判明し、気づかなかった強みを発見されました。
データは嘘をつきません。数字で見える化することで、感覚ではなく事実に基づいた強みの発見につながります。
さらには生成AIに問い掛ければ、HPやパンフレット、顧客データや製造データなどから、「強み」かもしれないことを出してきてくれます。
自分自身も日々試行錯誤の連続で、相談業務の中で「もっとこうすれば良かった」と反省することも少なくありません。
以前は自分の至らなさばかりに目を向けていましたが、最近は「今日はこの点が良かった」と良い点も意識的に振り返るようにしています。
この小さな習慣の変化が、自分の仕事に対する姿勢を小さく変えています。
問題点を見つけることは大切ですが、それと同じくらい、あるいはそれ以上に良いところを見つけることが重要だと実感しています。




