新宿の日本テクノセンター様主催で、「バグを減少し品質を高めるための効果的なソフトウェア・レビュー技法」研修をWebEXで配信しました。
参加者企業をみると、愛知県で超メジャーな製造業メーカーがいくつも名を連ねていました。
今回は参加人数も多かったので、「ソフトウェア・レビュー」への課題を伺うことができました。
まず、「ソフトウェア・レビュー」とは、一般的には「基本計画~プログラミングの各フェーズにおいて、それぞれ複数の関係者が集まり、成果物(各種設計書やソースコード)の曖昧な点や欠陥を洗い出すための討議のこと」と言われています。
ただし、大切な目的は「成果物の品質を上げるための活動」であり、テストと両輪をなすものです。
さまざまなレビュー技法がありますが、会議体で行われる技法が多いのでいろいろな悩みを聞くことがあります。
例えば「レビューにはやたら時間がかかる」「レビューでは表面的な問題しか見つからない」「レビューをすると叱られるので気が重い」などなど。
細かいことを言い出すとキリがないのですが、人が集まって成果物の欠陥を指摘するわけですから、悩みが多くて当たり前だと思います。
レビューには「チェックの視点」「効率的な進め方」「参加者の意識」の3つが大事だと思ってます。
「チェックの視点」「効率的な進め方」は「やり方」なので「知識」が大事です。
ただ「参加者の意識」に関しては、単純な「やり方」だけでは不十分です。
今回の受講生の1人が「レビュー技法って技術力と人間力の両方が必要だとわかりました」と言ってくださいました。
この言葉は嬉しかったです。
レビュー技法って「技術力」と思われがちですが、意識の部分の「人間力」がとても大切だと感じます。
当然「技術力」が根底にありますが、「仲間を想っての伝え方」「意見の言いやすい場づくり」「プロジェクトでの信頼関係」などもレビューの効果に大きな影響を与えると感じます。