あいち機構でのマネージャ業務でした。
「本質とは何か?」というテーマの相談が比較的多かったと思います。
よくある相談なのですが「あなたの『独自性』は何ですか?」と問われて悩んだという方がみえました。
「独自性」は、私も含めてコンサルタントがついつい聴いてしまう言葉のひとつです。
「独自性」で期待する言葉には、他の事業者と違うキラキラなところは何ですか?のニュアンスを含んでいます。
そのキラキラな「独自性」があれば、ビジネスモデルが組みやすいからです。
自分も含めての反省ですが、キラキラの「独自性」をいきなり問いかけるのは危険です。
キラキラな「独自性」を探すために、テクニック論にはしったり、ターゲットを偏らせてしまう可能性があるからです。
「独自性」はビジネスプランの大切な要素のひとつです。
でも、それだけが重要なわけではなく、もっと大切なことがある場合があります。
それは、本質を「深掘り」するということです。
本質を「深掘り」するのは、とても大変で辛いことです。
そのため、ついあまり誰もやっていないであろうトリッキーな「横展開」にいってしまうことがあります。
実際に、キラキラの「独自性」があった方が、ビジネスプランコンテストなどでは高い評価になってしまうことがあります。
それが、事業者を惑わしてしまうことがありますね。
トリッキーな「横展開」よりも、辛く苦しい「深掘り」は、地味ですぐには評価されないことがあるのは事実です。
しかし、この地味ですぐには評価されないことをやり続けたとき、誰にも真似できない「独自性」になっていく場合が多いです。
あなたの「独自性」は何ですか? と問われて悩んだという方に、この話をしました。
その方には、辛く苦しいはずの「深掘り」をやり続けるための、経験もスキルも気合(?)もありました。
むしろ、トリッキーな「横展開」からのキラキラの「独自性」を問われて、その答えに迷ってしまっていました。
トリッキーな「横展開」からの「独自性」より、辛く苦しい「深掘り」からの「独自性」の方が、他人には真似ができないし、長持ちしますね。
簡単に手に入るものは、簡単に陳腐化するものです。
余談ですが、お昼に食べたおにぎりは「味の濃いペア」でした。
「のり弁風」と「ねぎ塩チキンステーキ」です。