名古屋商工会議所でのIT専門相談の日でした。
例によってITではないのですが、ある相談者との雑談で「最近の若者はいい!」って話になりました(就職支援の方だったので…)。

先週は、新入社員研修に没頭していました。
自分の担当は「システム開発と運用」というSEの仕事の全体像を知る内容です。

演習中心にSEの仕事の流れを体感するものですが、その演習への真摯な取組姿勢が素晴らしかったです。
そんな話を先日の愛工大の自分の講義で話しました。

すると、学生たちから「SEになるために学生時代にできることはなにですか?」と質問メールが飛んできました。
新入社員の研修に向かう姿勢も、こういう質問をしてくる学生たちも、「最近の若者はいい!」っていう根拠です。

真剣に聴いてきた学生たちの気持ちに応えるためにも、自分なりに真剣に回答をしました(メールですが…)。
まずは、業界動向のアンテナ、資格への挑戦、スキルの習得など一般的な話をしました。

その後で、自分の最も伝えたかったSEに向けての資質、姿勢の話を伝えました。
それは、簡単に「他人に聞いて済ましてしまおう」と思わないことです。

要領のいいひとで「とりあえず人に聴いて早く解決してしまう」という人がいます。
しかし、そういう要領がいいだけのひとがSEとして大成した人を見たことがありません。

ソフトウェア開発の現場でも「とりあえず人に聴いて早く解決してしまう」人は仕事を早く終わらすことができることが多いです。
ただ、そういう人が誰もまだやったことの無いような仕事にぶつかると、とたんに立ち止まってしまいます。

ソフトウェア開発の工程が上流工程になればなるほど、問題は複雑化し、誰も経験したことが無い問題にぶつかります。
そんなときに「粘り強く考える癖」がついているヒトは、何らかの答えを見つけることができ、SEとしての大切な要素になると感じます。

ただ、「最近の若者はいい!」の根拠には、自分で頭をひねって、自分なりの回答を出すことができる若者が増えていることもあります。
自分で頭をひねって、自分なりの回答を出す若者を応援していきたいです。

お昼は、お腹がすいてがっつり「唐揚げお弁当」を頂きました。