ある企業様で行われてきた「DX推進プロジェクト」も一旦の区切りなので、その報告会に参加しました。
全てが成功とは言えませんが、小さな変化がいろいろと起き成果がありました。
また「DX推進プロジェクト」を、さらなる成功に導く3つの意思決定も提示させて頂きました。
いろいろな企業様での「DX推進プロジェクト」にオブザーバー参加をしてますが、どこにも共通することです。
まず最初は、これから(だいたい5年後)を見据えたビジョンの作成です。
これは「経営者のあるべき姿を提示する決意」と言い換えてもよいと思います。
ITは所詮道具でしかないので、その道具を「何のため」「どのレベル」まで使うのかの方針が決まっていないと、具体的な「使い方」の話に、落とすことはできません。
また「DX推進プロジェクト」が単なる道具の使い方の勉強会になってしまってもあまり意味がないと考えます。
次に、「変化」に対応する組織風土の醸成です。
組織風土の醸成は時間のかかるものなので、少なくとも「変化」の必要性の理解をすることが大切です。
変化を言い出した言い出しっぺが損をする組織ではDX推進は起きません。
変化に対応するのは「痛いくて辛い」ものです。
そして、わざわざ「痛いくて辛い」変化をせず、「現状のやり方」でも、当面は生きていくことが出来ます。
しかし、それはやがて限界がきます。
世の中が「変化」に対応する中で、取り残されると、機会損失・淘汰の対象になってしまうことが考えられます。
DX推進は「義務」ではなく「投資」という考え方がいると思います。
最後が、現場レベルでDX推進するリーダーの存在です。
5年後の組織を考えたときにどのような形になるのか青写真が必要であると感じます。
そのキーマンとして現場レベルでDX推進をするリーダーの存在が必要です。
DX推進をするリーダーは、バリバリのITプロフェッショナルである必要はありません。
むしろ、みんなの意見を吸い上げ、納得のもと優先順位を説明できるファシリテータ的なスキルが大切だと感じます。
これらは、いづれも「経営」「組織」レベルの話なので「DX推進プロジェクト」では決められません。
「DX推進プロジェクト」を「やってみよう!」と号令する経営者の役割は大きいですね。