福岡での「アイデア発想展開法」研修の2日間が終わりました。
今回も、受講生や主催・運営のみなさんと、とても楽しい時間を過ごせました。

「アイデア発想展開法」研修の2日目は「収束(主にKJ法)」の演習が続きます。
受講者のKJ法の成果物を確認・助言をしていて、「今日は感覚が研ぎ澄まされている」と気づきました。

いつもは、どのような意図でグルーピングしたか、どんな意図で線をつないだか、そして何が最も言いたいのかを質問をします。
しかし、今回は質問をしなくても、グルーピングが適性か? つないだ線の意味が通じるか? 最も何が言いたいのかが? が感覚的にわかりました。

グルーピングや線の繋ぎが曖昧だと、見えている図解の囲みや線が「歪」に見えるのです。
「歪」に見えるので質問をすると、やはり論理の矛盾が見えてきます。

「歪」が感覚的に見えるなんて日は。年に数回あるかどうかレアな日です。
論理的でないのが悲しいですが、「おやっ」という「違和感」に正直になるのは図解の基本です。

ただ、自分もコンサルや研修で、日々相談者や受講者の図解を見てグルーピングや線の繋ぎの検証をしています。
それで少し経験値が上がったのかもしれません。

また、最近はリモートで図解を検証することが多かったですが今回はリアルです。
おそらく、リモートという情報が少ない状況での検証の積み重ねも訓練になったのかもしれないです。

弁理士の友人が、契約で危ないところが光って見えると言っていました。
プログラミングのすごい友人が、バグにある箇所は光って見えると言っていました。

光っては見えませんが、「歪」に見えるという感覚的なシグナルを感じられれば、多少は質問が鋭くなります。
今は、「歪」に見えて質問が鋭くなるのは、レアな日です。

ただ、自分も年間で百件以上の図解でのグルーピングや線の繋ぎの検証をしています。
常時「歪」に見えるスキルが発動できるように訓練を重ねていこうと思います。

余談ですが、リモートではその「歪」が見えることは少なく、質問の積み重ねで矛盾を見つけることになります。
リモートとリアルはやっぱり何か違うのでしょうね。
それでも、リモートの積み重ねによって自分の感覚を鍛えてくれているかもしれないことに気付けました。

福岡空港で、ビールを飲みながらまったりとブログを書いています。
貴重な体験と気づきに2日間になりました。