福岡に向けての「チームメンバーのための教える技術」研修の2日間がスタートです。
今年はこの研修を結構行っているなぁって感じます。
「人に教える」ってつくづく難しいと感じますが、その理由は二つあると思っています。
ひとつは「教え方がわからない」、もうひとつは「相手によって教え方を変えないといけない」です。
まずは「教え方を学んだことがないから、どう教えたらいいか分からない」です。
自分も含めてですが、教え方のちゃんと学んだことはなく、自分の経験と勘で、なんとなく教えている人が多いです。
「技術があるのだから、上手に教えられるだろう」と考えてしまいがちです。
「上手にできる」と「上手に教える」は全くの別物です。
例えば、プレゼン資料を作るのが上手な人であっても、なぜ上手に資料を作れるのか、本人も分かっていない場合があるのです。
ノウハウを体系化し、教えるための手順を知らなければ、「上手に教える」ことは難しいと感じます。
次が「教えるときには必ず相手がいて、相手によってを変えないといけない」です。
教える際は相手がおり、すんなりと上手く通じてしまうことがあれば、一生懸命数えても全く伝わらないこともあります。
同じ教え方をしても、教える相手によって左右されてしまうものなのです。
相手がいるから、相手にあわせて柔軟に考えなければならないわけで、とても時間と労力のかかるものです。
それに「教える時間が取れない」という悩みもよく耳します。
ただ、「人に教える」ことは投資の時間です。
使った時間が自分に返ってきます。
それは、成長したメンバーに助けられたり、教える過程で自分が成長したりするからです。
「人に教える」ことが難しい壁を乗り越えて、大切な時間への投資を忘れないようにしたいです。
…って、偉そうに書きましたが、自分も「人に教える」ことはとても苦手で試行錯誤の連続です。