事務処理をこなして、やや難航している新規研修の企画に頭を捻っていました。
新しい依頼先であること、新しいテーマであることの両面で難航している感じです。

「うーん」と髪の毛をかきむしりながら考えていたのですが、「あれ? 髪の毛が伸びている」と気付きました。
「そっか! 頭がスッキリと回転しないのはこのせいか!」と、速攻で床屋に行きました。

床屋のお姉さんに「あー、今回は結構伸びましたね~。1mmいきます?」と言われましたが、「2mmで…」と我慢しました。
近くの公園も散歩して帰ってきたところ、あらあら不思議と新規研修の企画が進んでいきました。

今回の研修は、新規なのですが、以前から自分のやりたかった研修テーマです。
やりたいテーマだと、ついつい企画に盛り込みがちになり、頭の中で収拾がつかなくなってしまう通称「盛り込みパニック」状態に陥ります。

今回は研修企画ですが、研修資料作成時もよくあります。
そんな時に、かなり前ですが講師仲間がアドバイスを思い出すようにしてます。
それが「仕上がり像(ゴール)を描いて、それに至る最低限で資料を作ってみたら」という助言です。

自分は特にやりたいテーマだと「あれも言いたい、これも言いたい」と盛り盛りでボトムアップ的に企画や資料を作り上げていく癖があります。
なので「盛り込みパニック」になるわけです。

振り返ると、言いたいことが限られているので、それをストレートに伝えるトップダウン的なアプローチの方がうまくまとまることが多い気がします。
苦手分野でも研修やセミナーが好評な時がありますが、それは必然的にトップダウンアプローチになっているのだと思います。

もちろんボトムアップアプローチでも上手くいことはあります。
それは、お客さんの希望や課題を取り込んでストーリを作るときで、ボトムアップアプローチで情報を集約し、無意識にトップダウンアプローチで再整理をしているようです。

「ゴールを描いてそれに至る最低限」という究極の トップダウンアプローチはとても大切な考え方だと思います。
昔にもらったアドバイスが、必要な時によいタイミング現れてくれるのは本当に助かります。