ビジネスカウンセリング(個人コンサル)で「暗号資産ってどうなんでしょう?」って話題になりました。
ちょうど、暗号資産の貸し付けを手がけていた「ジェネシス・グローバル・キャピタル」が経営破綻したそうです。
「暗号資産市場」に暗雲が立ち込めてている…とニュースでは言っています。
それは「暗号資産」の「市場」に暗雲が立ち込めてているのであって、「暗号資産」という形(技術)そのものに問題があるわけではないです。
厳密にいうと、あやしい「暗号資産」もあるので、利用する側の不安は払拭されるわけではないですが…。
「暗号資産」は、国家やその中央銀行によって発行された法定通貨ではなく、利用者の需給関係などのさまざまな要因によって価格が大きく変動します。
しかし「ハイリスク・ハイリターン」は世の常です。
現に「ジェネシス・グローバル・キャピタル」が経営破綻したとしても、ビットコインやイーサリアムといった代表的な暗号資産は価値を落とすことなく耐えています。
今「暗号資産」の「交換所」や「取引所」と呼ばれる事業者(暗号資産交換業者)の破綻が相次いでいます。
それは「暗号資産」にそのものに問題ではなく「暗号資産」を取り扱う事業者に問題があるわけですが、ニュースとかだと違いがわかりにくいです。
実際に「暗号資産市場の暗雲」を「暗号資産の暗雲」と思った人たちによって、ビットコインやイーサリアムも半年ぐらいは厳しい時期が続くという予想もあります。
こういう話を聞くといつも思い出すのは「Winny(ウィニー)」の話です。
「Winny」はインターネットでつながったパソコン同士でファイルの共有を行い 自分の持っているファイルを皆に公開してダウンロードしてもらったり、自分が欲しいファイルを検索して手に入れることができるP2P(ピアツーピア)のアプリケーションです。
素晴らしい技術であるにも関わらず、違法アップロードなどの利用者の問題によって「Winny」自体が悪者にされてしまいました。
「Winny」自体が悪いのではなく、それを使う人が悪いわけです。
また「SNS」で事件が起きると、事件を起こした人以上に「SNS」という仕組みがあるからいけない…といった議論になります。
今回の「暗号資産」もそうだと思います。
「殺傷事件」が起きたからといって、「包丁」が悪いわけではないです。
「交通事故」が起きたからかといって、「車」が悪いわけではないです。
どれも、それを使う「人」に問題があるわけです。
怖いのは「Winny」のように素晴らしい技術が、認識不足によって黙殺されることです。
「暗号資産」もそうですが、Web3などというブロックチェーン技術をつかった次世代につながる可能性のある未だ得体のしれない形がでてきています。
本質の議論を重ねる必要があって、本質ではないところで潰されないことを願っています。