あいち機構でのマネージャ業務でした。
任期満了まで後2カ月ですが、あいち機構のいろいろな方からねぎらいの言葉を頂けるは嬉しいです。

そんな中で「宿澤さんの師匠ってどんな人ですか?」ときかれる場面がありました。
振り返ってみると、知識を教えてくれた「先生」はいても、自分の仕事のやり方に影響を与えるような「師匠」はいません。

…というより、そもそも「師匠」とのつながる機会が、なかったと言った方が良いです。
独立した時に自分は「人脈なし、資金なし、実績なし」の状況でした。

「師匠」という「お手本」がなかったので、仕事のやり方、顧客とのつながり方など頭を捻って試行錯誤をしたのを覚えています。
その過程で自分が勝手に精神的な「師匠」と仰いでいる人とは何人か出会いました。

ただ、その人たちは自分に「師匠」と思われているとは夢にも思っていないと思います。
今、振り返ると「お手本」がなくて、自分で試行錯誤しながら頭を捻ったことがとてもよかったと思います。

いつの間にか、自分独自の手法として「相手の頭を見える化する」「ビジネスアイデアを捻り出す」とかが確立されました。
その先に「事業計画」とか「補助金」の案件が出てくることはありますが、それは自分にとっては大切なことでありません。

いろいろと遠回りしていると思うことも多いのですが、結果的にはそれが自分にとっての最短だったと思います。
「お手本」がない分、やることすべてのことに時間がかかっています。
「師匠」という「お手本」なしに地道に道を切り拓く…は、別の相談者も同じことを言われていました。

ただ、時間がかかっても、それがビジネスに繋がった時には、自分だけが取り組んでいる手法になります。
例えば「毎日、ブログを書き続けて自分を知ってもらう」ことは、今の自分を創る上でかなり大切な意味を持ちます。

このやり方はビジネスの効率を求めたら、まず採用できない手法です。
ただ、しがらみなく自分のやり方を模索する過程で、自分に最も合ったコツコツと小さいことを積み上げる手法と出会えました。

「師匠」という「お手本」は近道かもしれません。
しかし、「自分だけのやり方を試行錯誤する」ことは、遠いようで近道かもしれません。
世に氾濫する「お手軽簡易マニュアル」への反論として書いておきます。

友人の「金山BASE」で、美味しい料理と暖かい人たちと一緒に夢のような時間を過ごしました。