「自立」と「孤立」という言葉のもつイメージ
名古屋商工会議所でのIT専門相談でした。
今回も5件中3件でChatGPTでの問題解決に関わる相談になりましたが、それ以外にとても興味深い話しがありました。
それは「自立」と「孤立」の違いについてです。
「自立」と「孤立」という言葉は、状態として似ている面もありますが、言葉のもつイメージが真逆だと感じました。
「自立」は、みんなと繋がっている状態で、自分で事を成せる力があるということです。
そして、いざとなったら人に「頼む勇気」を持ち合わせていると言えます。
一方の「孤立」は、ひとりぼっちで、自分で抱えるしかないという追い詰められた状態です。
いざとなっても人に上手く「頼む」ことはできず、結局は「押し付ける」ことになってしまいます。
そして「孤立」している人は、それに気づいていないことも多いようです。
その場合は「頼んでいる」のではなく、「押し付けている」のであって、ますます「孤立」を深めていっています。
そして「孤立」は「依存」を生んでいきます。
上手く「頼むことができない」ことで、ついつい特定の人に頼むしかなく、それが一方的な「依存」を生んでいきます。
…と言ってなんでも頼めば良いのではなく、頼む条件として相手をしっかり見て理解することが大切です。
「孤立」する人は、相手を見ず理解せずに「頼む」のは、結局「押し付ける」ことになっているとも話していました。
「なるほど!」と思いました。そして「孤立」にはもう一つの視点があることも気づきました。
自分はこちらの方です、それは基本的に「頼む」ことが苦手で、つい自分でやってしまう場面が多いです。
これも「孤立」に向かってしまう流れと言えます。
相手に「頼む」のは相手の成長を促す機会であり、自分でやってしまうのは、成長の機会を奪い「孤立」していく可能性があります。
「自立」と「孤立」と言う些細な言葉の違い、イメージの違いかもしれません。
しかし、そこにはかなり深い意味があり、それを議論して、向き合えたのは貴重な時間でした。
翌日の研修のため、富山に移動しました。
到着が夜遅かったこともありますが、海鮮ではなく、大好きな「駅前ラーメンひげ」さんです。