かみさんと吉野に来ています。
自分は吉野に来たことがなかったのですが、南朝を感じさせてくれる史跡を回りたくて前から来たかった場所です。

特に、後醍醐天皇が南朝の皇居とされ玉座の部屋がある「吉水神社」には行ってみたかったです。
「如意輪寺」「勝手神社」「金峯山寺蔵王堂」「吉野朝宮跡」などを巡りました。

どの場所も、史跡案内を読んでいると「おお、あの場所か」ってワクワクします。
普段は観光に根性を全く示さない二人が結構な距離を歩きました。

一通り巡って最後に「吉水神社」に行き、じっくりと時間をかけて観させてもらいました。
自分の想像して感じの雰囲気で、「玉座の部屋」も観ることができ妄想をふくらまして楽しみました。

ただ、「吉水神社」に来たかった理由がもう一つあります。
すこし前のブログに書きましたが、東京から名古屋に会社に移籍して、慣れない環境に悩んでいた時期がありました。

その時に伊賀上野の出張先までかみさんが車で送ってくれて、自分の仕事が終わるまでかみさんが、一人で吉野に行っていたことがありました。
その際に「吉水神社」にも立ち寄ったそうです。もう25年前の話です。

そして、拝観しようとしたら受付に誰もいなくて「すみませーん」と声掛けしたら、「おじさん」が奥からでてきたそうです。
その「おじさん」が、「案内はテープがいいかい?私に地声がいいかい?」ときいたので「地声で」お願いしました。

その後、時間いっぱいまでいろいろと説明をしてくれて、「吉水神社」まで来た経緯(私のこと)も話したそうです。
かみさんは見ず知らずの人にいきなり身の上相談をするような性格ではないので、不思議な感じでした。

しっかり話をして帰るときに「今度は旦那さんも一緒においで」と言われたそうです。
その後は紆余欲説しましたが、自分の元気になって、25年たちましたが「吉水神社」に来ることができました。

かみさんは「顔も思い出せない」と言っていて、つい自分は、「その『おじさん』って本当に『人』だった?」ときいてみました。
もしかしたら「神様」だったりしないかなぁ…って思ったのです。

今回は出会えませんでしたが、その方に救われたのは間違いなくお礼に来れてよかったです。
自分が「神様かも?」って言ったとき、かみさんは「座敷童的なぁ」って言っていましたが失礼な人です。