名古屋市新事業支援センターでのマネージャ業務でした。
相談の中で、一番役立っている感があるのが「IT相談」、一番ワクワクするのが「ビジネスモデル相談」、一番燃えるのが「人生相談」です。

そして、もう一つあります。一番楽しいのが「雑談」です。もはや相談ですらなくなっています。
雑談って何が楽しいかというと、「無駄の中でのキラリと光る情報」が得られることです。

世の中はIT化やDX推進のもと、どんどん効率化が進んでおり、それは必要なことです。
ただ、人の感情や感覚に至るものまで効率化が進むと、人の精神がついてこれないことがあると感じます。

作業はどんどん効率化すべきです。
ただ人が感情の交流したり、価値の交換を行う部分には、「効率化」だけではなく「無駄な部分」が残る意味を考えるても良い思います。

雑談の中には「意図していない情報」がたくさん含まれています。
「意図していない情報」は、目的なしの行動からはなかなか得られないものです。

その必要性に気づいていないし、そもそもそんな情報があることすら知らないものです。
しかし「予想もしていない情報」だから、「予想もしない価値」に気づくことも多いです。

検索でストレートに「自分が欲しい」情報にたどりく世界、レコメンドで「自分が欲しい」情報がおすすめされる世界…。
どちらも効率的です。

ただ今のタイミングで「自分が欲しい」情報のみに深入りすると、自分の可能性を知らない間に閉ざしている危険性は理解しておく必要性があります。
今スグは要らない情報が後々に化けることは多いです。

そんな中での雑談がで「へー、そうなんですか!」と自分が言っていると、自分で少し安心します。
自分が自分の固定観念に閉じこもっておらず、世界を少し拡げてもらっている証だからです。ありがとうございます。