6月に行われる「説明資料・提案書のための図解手法」のテキスト見直しをしていました。
東京の研修機関「日本テクノセンター」のオープン研修です。
「図解手法」は自分の中では「レビュー技法」と並んで独立当初から行なっている研修です。
ツールの使い方研修ではなく「どう図解したら相手に伝わるか?」がテーマです。
…なのでその手法には大きな変化はなく、内容をブラッシュアップしたり、演習課題を見直したりする程度でした。
しかし「図解手法」にも生成AIの波が押し寄せています。
今回は本格的に内容を見直し、説明・提案時での生成AIの活用についてを加えました。
基本は大きくは変わりませんが、随所に生成AIを使うことでの精度向上、効率化実現のデモを入れました。
具体的には以下のようなデモです。
・ロジックツリー、ブレストのアイデア発想
・発想されたアイデアのグルーピング
・説明、提案文書の論理性チェック
・文章の図解化(手順書からのフロー生成など)
「図解手法」の本質を見失わないように、あくまで便利ツールとしての説明にとどめようと思います。
その理由は「図解手法」の本質は、自分の頭を捻って「考え抜く」ことだからです。
この「考え抜く」ことを生成AIに依存して「これでいいや」となったら人の衰退の始まりです。
生成AIの登場により、人が作り上げる成果物は一段レベルが上がらないといけないと思っています。
説明や提案といった人に伝えて感情を動かし行動してもらう文書を生成だけで創ることは(今は)無理です。
ある意味では生成AIの登場前よりも、一段のレベルアップするのに頭を捻っている自分がいます。