名古屋商工会議所でのIT相談でした。ビジネスモデルの相談が多かったのです。
その中で最近増えてきているのが、生成AIを活用して「経営課題」「事業リスク」「DX推進箇所」「競争優位」などを洗い出したい相談です。

これらが、ビジネスモデルの中に組み込まれていくのですが、狙いとしては「生成AIの可能性」を知りたい…があります。
…なので、セミナーとかで行われる「決められたデモ」ではなく、ヒアリングをしながら「問い掛けを深掘りする」ことになります。

相談者にとって、決められたモノではなく自分の事業で「生成AIの可能性」を感じた方が納得につながります。
また、この体験は「生成AIの可能性」の「よいところ」だけではなく「まだまだなところ」もみえてくるのがよいと感じます。

また、ChatGPTでの回答がイマイチの場合、同じ質問をGeminiやClaudeで試すので、その違いがわかります。
それにアイデア発想、図解作成、プレゼン資料などの生成AIを組合わせると事業計画作成の一連の流れも見えてきます。

他にも「工場の現場写真からのリスク」や「EXCELデータからの事業の強み」を問い掛けると更に発想が拡がるようです。
今はヒアリングをしながら自分がプロンプトを発想して問い掛けていますが、それも不要になる気がします。

仕事のゴールさえ正しく伝えれば「AIエージェント」が今の自分の試行錯誤を代わりにやってくれるのかもしれません。
…こうなると、おかれた環境に応じて視野を広く、仕事の目的とゴールを設定できることが大切になるのでしょうね。

他にも大切だと感じる相談がありました。
それは「業務の自動化」の相談でしたが、「業務の自動化」はこれまでやってきた作業を否定するものではないということです。

人の気持ちを考えずに「業務の自動化」をすると、効率化は実現しても人の尊厳やプライドといった感情が追い付かないです。
これは、生成AIを業務に組み込むときにも教訓になっていくと感じます。

人が幸せになれるデジタル化だけがDXだと思っています。
そして、人の幸せは決して一つのモノサシで測られるものではないです。これがDXの難しいところだと感じます。