名古屋市新事業支援センターでのマネージャ業務の後、お楽しみの中小企業施策研究会でした。
中小企業施策研究会は、なんとなくゆるーい雰囲気が好きで憩いの場になっています。

今回のテーマは「事業承継」で愛知県事業承継・引継ぎ支援センターの中島サブマネージャーのお話でした。
「事業承継」というと自分が行っている「IT支援」とは重なりにくいテーマです。

しかし中島サブマネージャーの想いのこもった優しくて温かい話がとても心に響きました。
重なりにくいテーマであっても中小企業支援としての根幹は全く一緒だと感じました。

様々なギャップを埋めながらつなげる支援は共感することばかりです。
一つ目は「数字と実態のギャップ」です。数字だけに捉われない実態を見定めることの重要性です。

二つ目が「一般論と個別事情のギャップ」です。一般論的な教科書的なセオリーは確かに存在します。
しかし、それにとどまらず個別事情を掘り下げることで本当の「価値」が見えてきます。

三つ目が「社長と社員の想いのギャップ」です。社長以上に社員の方が事業承継に危機感を感じていることがあるそうです。
これは「IT支援」も同じで、社員がみずから相談に来ることも多いです。

四つ目が「売る側と買う側の目的のギャップ」です。これは「IT支援」で言えばユーザーとベンダーのギャップです。
両者の間に入っての通訳は大切な役割です。

そして最後が「論理と感情のギャップ」です。支援者としては論理的があることが必要です。
しかし、最後に人を動かすのは感情です。「IT支援」でも感情が置いてきぼりになった支援は失敗します。

さまざまなギャップを優しさと温かさで埋めて事業承継における「納得」を創られていると感じました。
これは、自分の「IT支援」でも本当に大切だと思うところです。

懇親会も相変わらず楽しくて、最近「休肝日」がふえている自分には酒がしみわたりました。
いつも以上に酔っぱらった気がしますので、ご迷惑をかけた方々に先にお詫びをしておきます。