名古屋商工会議所でのIT専門相談、その後は鳴海商工会での「DXセミナー」の1回目でした。
IT専門相談では「人生相談みたいになりますが…」と相談された方が見えます。ある企業での運営責任者の方です。

その方は責任感の強い方で、自分が「休む」ことで全体の効率が悪くなってしまうことに「罪悪感」を感じされていました
「休む」のであれば、少しでも仕事を先に進めて周囲に貢献したいという考え方です。

自分も全く同じ考え方なのですが、相談時には当人にとっての危険思想を訂正するだけの客観的視点はあります。
同じ考え方と同じ行動をしているのに、偉そうに相談者の話だと冷静に客観視ができます。

「『休む』ことは『投資の時間』です。ガムシャラに動いて倒れたらもっと周囲に迷惑をかけてしまいます」と伝えました。
自分で言いながら「どの口が言う」と苦笑いです。

時間と向き合う時「投資の時間」と「経費の時間」という考え方あります。
「投資の時間」は「使った時間が自分に戻ってくる時間」で「経費の時間」は「使った時間はそのまま消えていく時間」です。

例えばデジタル化は「投資の時間」です。
デジタル化への取り組みへの時間を投資することで「経費の時間」は減り、時間を空けることができ余裕を生みます。

それで生まれた余裕時間を更に「投資の時間」に充てることで、よい循環を生み出していきます。
「休む時間」も、次の活動につなげる「余裕」を生むための重要な「投資の時間」です。

それが、運用責任者として「仕組み化への取り組み」「メンバーの育成」といった更なる「投資の時間」につながっていきます。
貧乏性の自分も「やれることがあるのであれば、先に進めたい」と考えてしまいます。

相談者に説明をしながら、自分自身に言い聞かせていました。
相談者に「罪悪感ではない『休む』という意味を理解できました」と言ってもらえて、自分にとっても大切なこと…と再認識しました。