ビジネスカウンセリング(個人コンサル)でした。
いつもお世話になっている方で、自分のビジネスコンサルのお客様第一号の方です。もっとも濃い人生相談かもです。

その方と話をしていて、人生の目標、哲学そして理念などの深ーい話になっていきました。
そんな時、ある別の経営者の話を思い出しました。

その経営者は既に経営の一線から退き、客観的に自社の経営をみられる立場になっていました。
その方が「自らの理念や哲学を固めることができたのは、経営から退いた後だった」と話されていたのが印象的でした。

経営をしている時も、理念や哲学を固ようと様々な試行錯誤をされたそうです。
しかし、現役の経営者の時は、会社利益や社員協調の中で自らの哲学を歪めざるを得ない状況も多々あった…とのことでした。

結局、最後まで試行錯誤を続けて、経営を離れたときに自分を振り返って「ようやく固まった」そうです。
経営者にとって理念や哲学を確立できたのが経営を辞めた後なのは皮肉かもしれないです…と笑っていたのを覚えています。

しかし、その経営者の「ようやく固まった」理念や哲学は、後進の人たちによい影響を与えています。
激しく変化する経営環境の中で、自分の理念や哲学を固めるのはやはり容易なことではないです。

そもそも経営環境は変化を続けているので、固めることは進化を止めてしまうことかもしれません。
「不易流行」で考えると、経営から離れ「流行」をおいておき、「不易」に絞って考えたからこそ本質が見えたのだと思います。

実際に体験をされた方の言葉には重みがあります。
「流行」から離れたからこそ、その人の「不易」である理念や哲学が明確になったので、それを学ばせてもらえるのは感謝です。

毎回ですがビジネスカウンセリングでは、その人の人生に触れることになるのでいつも学びが大きいです。
個人コンサルであるビジネスカウンセリングは、自分の成長のために大切にしたいです。