福岡への「レビュー技法」研修の配信も無事に終了し、金曜日は名古屋のコスモアカデミーで「レビュー技法」研修です。
「レビュー技法」にどっぷりつかる一週間です。
今回の研修では心理的に安全の「場づくり」の話がよく出てきました。
「レビュー技法」はプログラム開発におけるスキルですが、それには心理的に安全である「場づくり」が大切になります。
「レビュー技法」の「視点」や「技法」といったテクニックを紹介する情報は結構あります。
しかし、「レビュー技法」と「心理的な安全」を関連づける情報はあまり見つかりません。
レビューはプログラムやドキュメントの欠陥を複数の目で見つけて品質を上げていく取り組みです。
ミーティングで欠陥を指摘し合う過程で、感情的になってしまうこともあります。
例えば、指摘をする際の言葉の使い方やその言葉の受け取り方で、レビューの場が「尋問の場」のようになってしまうことがあります。
また、レビューは成果物の「欠陥」を指摘するのであって、その人の「人格」を攻撃してはそこで「終末」です。
レビューでは心理的に安全の「場づくり」が出来ていないと、安心して指摘をしあうことができずに成果が上がらないのです。
また「場づくり」は決してミーティングの場だけのことではありません。
プロジェクトを進める「場」でも気軽にお互いが自分たちの成果物を確認し合える雰囲気が大切です。
普段から小さな確認を積み重ねていられれば、ミーティングの場で根を詰める必要もないわけです。
今回の「レビュー技法」研修では、人の心情にふれる、プロジェクトの原点のような話が結構出ていました。
このような議論が出て、会社に持ちかえってもらえるのはとても嬉しいです。