長久手市商工会で一日お世話になっていました。午前は専門家派遣、午後は生成AIセミナーです。
生成AIのセミナーは基本的に自分の相談での活用事例をボヤ化して伝えていきます。
ただ、その中には自分自身の仕事における生成AIの活用で感じることも多いです。
最近、自分が感じることは固定観念を打ち破ろうと生成AIを活用したのに、その回答が先入観になってしまう…ということです。
なにかのプレゼン資料をまとめる時に自分の固定観念を打ち破りたくて、生成AIに意見を求めることはよくあります。
生成AIを発想を広げるヒント提供者として使うのは正しい使い方だと感じます。
しかし、固定観念を打ち破りたくてもらった回答の精度が高く、そちらに流れてしまいそうな心の弱さも感じます。
これは生成AIの回答についつい引きずられて「すばらしい一般論」に陥ることです。
生成AIは「すばらしい一般論」を提示するので、その回答を使えば安定的に「100点」的な資料を作成することができます。
しかし「100点」を超えることはないと感じます。
「100点」を超えるには、単なる論理的に上手にまとまった資料では難しいと考えています。
それには感覚的な「その人らしさ」を含んだ資料であることが大切だと思っています。
「その人らしさ」は時には「危うさ」にもなり、そんな資料でのプレゼンは時にはとんでもない「赤点」になることもあります。
「100点」を超えるために、とんでもない「赤点」の「リスク」を負うことが無ければ「すばらしい一般論」を超えることは難しいです。
「自分らしい」という危うさによって「すばらしい一般論」を超えたところに、人を動かすプレゼンになりうる可能性があると思います。
固定観念を打ち破ろうと生成AIを使ったら、それが先入観として固定されてしまうのは避けたいです。