午前中は関与先企業の支援、午後からは春日井商工会議所でのIT支援でした。
最近多い相談に「生成AIで議事録」があります。これは多角的な視点が必要となるため、非常にワクワクするテーマです。

「生成AIで議事録」といった場合には、主に4つの段階に分けて考えることができます。
まず最初は「声を取り込む段階」で、音声入力の品質は議事録作成の基盤となります。

この段階ではマイクの性能が非常に重要です。AIボイスレコーダーを利用する主な目的はここにあると考えます。
スマートフォンは基本的に通話用のマイクを搭載しているため、会議などの声を的確に集める性能は必ずしも高くありません。

そのため、声を効率的に集めるためには外付けマイクを使用する方が良いです。
自分も、AIボイスレコーダーを購入するか外付けマイクを購入するか迷いましたが、最終的には外付けマイクを選択しました。

二つ目が「文字起こしをする段階」で、ここがAI活用において最も注目されがちです。
しかし、音声の取り込み品質が低いと、どれだけ文字起こしの性能が高くても正確な文字起こしにはなりません。

そのため、最初の「声を取り込む段階」が非常に重要です。
文字起こしに関しても様々な選択肢があります。例えば、AIスマートフォンには文字起こし機能が内蔵されています。

クラウドベースの文字起こしAIサービスはリアルタイム性に欠ける場合があります。
そのためリモート会議以外の文字起こしは、AIスマートフォンの文字起こしが中心になっていくのではないかと思います。

三つめ目が「議事録を作成する段階」で、ここはAIの種類による大きな性能差はあまり感じられません。
一応、日本語処理においてはClaudeが優れた結果を生み出すと感じていますが、ここはプロンプト次第と考えています。

最後は「議事録を活用する段階」で、これこそ生成AIの活用における最も大きなポイントだと考えています。
議事録はノウハウの記録です。その議事録をノウハウとして組織でどのように活用していくのが大切です、

そこに生成AIをどのようにからめていくのかが、組織の力を最大化するポイントになります。
このためにはGoogle WorkspaceやMicrosoft 365などのグループウェアの活用が重要になります。

また、組織内で利用することを考えると、セキュリティ面の配慮も非常に重要です。
このように「生成AIで議事録」という一見シンプルな相談であっても、複数の段階と様々な視点からの検討が必要だと思います。