名古屋市新事業支援センターでのマネージャ業務で、熱心な相談者が後を絶たなくて嬉しくなります。
そして「私に宿題をください」っていう熱烈なコールを申し出る相談者が結構います。
自分では、自分を追い詰める「宿題」を求めるなんてことは、まずあり得ないです。
でも、相談者がキラキラした目で「私に宿題をください」と言われるので、少し気圧されることも多いです。
「自分を追い詰める宿題を求めるってドMですか?」と怒られそうな質問をしてみました。
「違います。この相談をペースメーカーにしているのです」と答えられました。
このような会話が、実は表現は異なるものの結構な頻度で繰り返されています。
経営相談って困ったときにするもの…って認識がありましたが、ペースメーカーとして使うのは斬新な答えでした。
しかし、振り返るとペースメーカーとして使っている的なことを言われる相談者が多いです。
事業をしていると、目前の「緊急度の高い問題」に関心がいってしまいます。
それをこなしていると、本来すべき「重要度の高い課題」が後回しになってしまうということです。
相談の日がやってくるということで、頑張って宿題に取り組む時間を捻出し取り組む人も多いようです。
自分との相談の時間をそのように位置付けて使ってくれる人たちが多いことに、嬉しくなりました。
「ペースメーカー」というキーワードが納得性を高めてくれました。
相談の時間を、自身の「緊急度の高い問題」から解き放ち「重要度の高い課題」に取り組むペースメーカーにしてもらえるのはありがたいです。
多分これが自分の考える「伴走支援」なのだと思います。




