15日のお盆で家で「送り火」を焚きました。

「迎え火」の時は仕事で参加できなかったので、できなかったので、せめて「送り火」は自分で焚きたい(実際にはかみさんがやっていましたが…)
近所でも「迎え火」「送り火」を家の前で焚いている家庭は近所にはないようです。

我が家には、昔からそれが伝わっており、お墓参り、迎え火・送り火、おしょろいさんは盆行事のセットになっています。
自分はよくわからないのですが、宗派や地域によってやり方は違うのでしょうね。

迎え火・送り火を焚いていると、近所の人たちは珍しそうに見ていきます。
年配の方は「偉いね」と言ってくれたり、子供は「何の火」って聞いてきたりします。

家の場合はパオパオも一緒に迎え火・送り火を見守るので、よけいに変な感じになっているのかもしれません。
お勤めを果たしたパオパオはご褒美に大好物の白菜を頂きました。

お盆って「ご先祖様がこの世に帰ってきて家族と一緒に過ごす」ことだと思いますが、それって「幽霊ってこと?」と思ってしまいます。
怖い話ではないですが、幽霊が苦手な人は読むのをストップしてください。

先日、NHKの「幻解!超常ファイル」って番組でやっていましたが、本来の(もともとの)幽霊というはこの世に残された家族にとっての「癒やし」だったそうです。
昔の記録(絵)をみると姿かたちも普通の人と変わりませんでした。
それらには「怖い」とかの感情はなく「あたたかい」とか「うれしい」感情に溢れています。

それがいつの間にか「怖い」対象になって、姿かたちもおどろおどろしいものが増えてしまったとのことでした。
キッカケは「心霊写真」だそうです。

それまでは幽霊と言ったら家族(ご先祖様)や親しい友人といった人たちが対象でしたが、「心霊写真」では知らない人が怖い感じで写っています。
その写真の真偽は不明ですが、それがいつのまにか幽霊を恐怖の対象に変えてしまったとのことでした。

自分は一度だけ「心霊体験」らしきものをしたことがあります。
親父が亡くなってすぐのことです。

親父には独特の香りがあり(オシャレなオヤジだったので身だしなみのひとつだと思います)、自分はその香りが結構好きでした。
親父が亡くなった後に、その香りを家で嗅ぐことがありました。
その香りがフッと横を通り抜けていく感じです。

霊感ゼロの自分には姿かたちはみえませんが、「親父」を感じることができてあたたかく、うれしい感情になったのを覚えています。
実は、かみさんも同じことを体験したと言っていました。

他にも、親父が廊下の角を曲がった気がした…、勝手口から出ていった気がした…といったいずれも気のせいの類です。
ただ、親父が亡くなった後はかなり親父を家で感じることができました。

やっぱりお盆で「ご先祖様がこの世に帰っくる」というのは、本来の幽霊の意味で残った家族の「癒し」なのかもしれないと思いました。