創業相談にみえた方がいます。

その方は、ある創業塾で「何がなんでもターゲットを絞れ」と言われたそうです。
たしかに「何がなんでもターゲットを絞れ」は正しいと思います。

ただ「なぜターゲットを絞るのか」の話はなかったそうです。
その話がなかったのか、伝わらなかったのかはわかりません。

その方は、その創業塾でその話を聞いて、ターゲットを絞る意味もわからないままに、なんとなく「医療系」と絞ったそうです。

「医療系」と絞った理由は、客単価が高そうだからと話していました。
それも創業塾での助言だと言われていました。
これも、どのような状況、どのようなスタンスでの助言かはわかりません。

これらの話からは、ザックリし過ぎてどのプロセスに問題があったのかはわかりません。

ただ、結果として「なんとなくターゲットを絞ってしまい、自分の強みの発揮につながらない(わからない)」という状況に陥っていました。

ターゲットを絞ること以上に「なぜ、そのターゲットに絞ったか」の理由が大切です。
なんとなくターゲットを絞っても意味はありません。

なんとなくターゲットを絞っても、それは自分の強みとは関係がないことが多いからです。
「自分だからこそこのターゲットに絞った」という理由と思いがあってこそ、自分の強みを発揮できる可能性が高まるのだと思います。