ある企業さんで基幹システム構築に向けての方向性を話し合うコンサルでした。
ちょうど、中産連の情報化でも近い話をした記憶があります。

その企業さんでは、現状の業務を可能な限りシステムに取り入れて手作業を無くしていきたいとのことでした。
そのため、パッケージを使わない方針で一から手作業でシステム構築をしていきます。

「手作りのシステム」の場合は、現状の業務を可能な限りシステムに取り入れることが「できてしまう」と言えます。
それが悪いという意味ではなく、大切なフェーズを飛ばしてしまう(手薄になってしまう)可能性があります。

大切なフェーズとは「業務の整理整頓」です。
業務の棚卸をして必要不要を検討したり、標準化をおこなったりという部分です。

さもないと、今は不必要になっている業務や作業を非効率にしている業務も新しいシステムに組み込まれてしまいます。
いわば、不要な家具もそのまま残す前提でリフォームするようなものです。

今はシステム構築の場合は当然「業務の整理整頓」が行われます。
ただ、手作りのシステムの場合は「それは必要な業務」と判断されればシステムに入ってしまいます。

システムを過剰機能の化け物にしないためにも、より慎重な「業務の整理整頓」を行う必要があると思います。

一週間の客先訪問が終わって、少し公園で黄昏ています。